してもらう人→する人 という発想
前にTwitterで
「子どもの寝かしつけで大人が寝落ちする現象を
子どもに応用して
『ぬいぐるみを寝かしつけなさい』と娘に言ったら
ぬいぐるみと一緒に布団に入って
トントンしているうちに娘が寝た」
というのを見て、頭いい!と思いました。
発想の転換ってヤツですね。
「子どもがしてもらう(受け身)」から
「子どもがする(主体)」への。
前回の「食器を洗う」然り、スーパーでお買い物然り、
モンテッソーリの発想はこの【子どもの主体性】がベースになっていて、そこが惹きつけられる魅力のひとつでもあります。
大人の方も
子どもが「してもらうお客さん」から
「自分でする側」になれるように環境を準備する
という発想があると、
子どもの相手で家事もままならない…(イラッ)
という日頃のストレスも軽くできるヒントがありそうです。
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例えば洗濯関連。
ぜんぶ干し終わるまで子どもがひとりでおとなしく遊んだり寝ていたりしてくれたら楽ですが、そうではないのが現実。
かまってもらいたくて足元にくっついてきて、ぐずったり抱っこをせがんだり遊んで~と泣いたり。
そんなときは試しに「一緒に干す?」と聞いてみてはいかがでしょうか。
もし「うん!(嬉)」となればしめたもの。
洗濯ピンチを子どもが届く高さにかける、
干し方(洗濯物のしわを伸ばす、ピンチにはさむ)をゆっくり見せる、
まずは簡単な、小さめのタオルからお願いする、
子どもが干している間は口や手を極力出さないように心がける、
多少干し方が気に入らなくても子どもが見ている前では直さず、あとでこっそり直す←ここは裏技的なところ、笑
干し終わるまでグズグズ待たせるのではなく、
一緒に洗濯物干しを楽しむという発想です。
園でも1,2歳のお子さんと一緒によくやっていました。干してると寄ってくるので、「一緒にやる?」と聞くと「やるー!(嬉)」と。今もやってるんだろうな~。
洗濯前の部分洗いも、子どもサイズの洗面器と石鹸と洗濯板があれば、子どもがやりたいときに一緒にできます(水が飛んでもいいようにお風呂場で♪)
乾いた洗濯物をたたむのも、
ひろげて、はんぶんこ♪
の要領で。
小さなタオルや子ども本人の下着、Tシャツ、ズボンなど形のシンプルな服だとたたむ練習がしやすいです。
子どもの高さの引き出しやカゴなど、いつも入れるところを決めておけば、しまうところまで子どもが自分でやってくれる。かも。
例えば掃除。
掃除機はムリでも、子どもサイズのほうきとちりとりがあれば子どもがお掃除できます。
園で「掃く」動きを練習するときには
床にチョークで円を描いて、
その中にゴミと称した色紙を掃いて集めていました。
(円は湿らせたスポンジで吹けば消えます)
おうちでも最初からリアルゴミだと見えにくく集めにくいので、湿らせた新聞紙をちぎってまき、それを掃いて集めることをおすすめします。
洗濯板といい、湿らせた新聞紙といい、
昭和の手仕事、子どもにも生きるな~。
窓ふきなんかもおすすめです。
子どもサイズの霧吹きとT字ワイパーで、水を吹きかけて上から下にワイパーをおろして水を切る。(下にタオル敷いておいてくださいね)
夕飯の準備でも子どもができることがいろいろあるのですが長くなるので次回に。
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あくまでも子どもの主体性ベースで、大人目線のお手伝いではない、ということを改めて強調しておきます。
故に、昨日はあんなに意気揚々とやったのに今日はやらんのかーい って日が続いたと思ったら、また急にやるんかーい ってことは多々あります。
お弁当箱だって、洗ってくれたの、3日間のうち初日だけだったな…
っていうのはあくまでもこちらの受け取り方。笑
やりたい!日と、そうでもない日とあるということです。子どもだって、人間だもの。
あと、
子どもは行動の過程が楽しい
というのも心のすみに置いておいてもらえると。
過程が楽しいので、大人のなかでは終わったこともずっと繰り返すかもしれません。きれいになった床をいつまでも掃いてる、みたいな。
それでいいのだ、と思ってもらえると嬉しいです。生活に支障のない範囲で。笑
子どもがやりたい!を叶える道具や方法を知っておいて、あらかじめ準備しておけると
「子どものせいで家事ができない…」
っていうのがだいぶ減らせるんじゃないかな~
という本日の提案、洗濯と掃除編でした。
次回は食事の支度編で
(って書いたからには書かないとな…)