タイトルを変えるのは2回目です。
これを機に、初心に帰ってブログを綴り続けようと思います。
改めて自己紹介。
私は2012年にAMI(国際モンテッソーリ協会)認定のモンテッソーリ教師(3-6歳)になりました。
2018年には同協会認定の0-3歳のモンテッソーリ教師資格も取りました。
その間、約10年間、モンテッソーリ子どものいえや保育園、幼児教室などで働いてきました。
途中、結婚して、子どもに恵まれなかったことをきっかけに、里親になりました。
そして約2年半前、当時2歳10か月の里子をお預かりし
今、その子どもが年長さんです。
この2年半は、ずっともがいていました。
モンテッソーリの現場で見てきたこと、教わったことが、里子の養育ではほとんど通用しない。
私の10年間はなんだったんだろうという虚しさや
私が持っている知識や経験が役に立たないなら、じゃあどうすればいいのか、という迷子のような混乱した気持ちでいっぱいでした。
時には声を荒げ、手が出そうになり、
時にはそんな自分に沈み、無気力な気持ちに襲われる。
完全に育児ノイローゼ状態でした。
心療内科にも通い、蕁麻疹治療も受け、トラウマ治療も受け、
様々な研修も受けて
子どもにあたらないために、少しでもいい養育をするために
できることは何でもしてきました。
そんな中で気づいたのです。
「愛着関係」の大切さに。
私たち里親子には特に、この愛着関係をしっかり築くことが何よりも大切だということに。
もちろん、モンテッソーリの知識が全く無駄になっているわけではありません。
敏感期を知っている方が、知らないよりもいいかもしれませんし
6歳までの吸収する働き、発達の4段階、人間の傾向性、
どれも知っていて無駄ではありません。
でも最優先は愛着関係である。
ここはもう、私の中で揺らがないのです。
モンテッソーリ博士も言っています。
「人間は、前の発達段階で獲得できなかったものを、次の段階で獲得しようとする」
私たち里親子の場合は、それが「愛着関係」なのです。
2年10ヶ月分の育ちを知らないという現実、(もちろん情報としては入っていますが)
その2年10か月で本来獲得される「特定の大人との強い結びつき」
それが愛着関係であり、私たち親子が取り戻さなければいけないものだったのです。
ですので、これからのブログは、愛着関係を軸に置いた内容となります。
もちろんモンテッソーリ教育にも関連していないわけではありません。
0-3歳のモンテッソーリの学びの中にも、愛着関係の大切さは語られています。
愛着関係がなぜそんなにも大切なのか、そもそも愛着関係とは何なのか
愛着関係がその後の人生でどのように関わって来るのか
愛着関係を築くタイミングを逃した子どもにはどう接していけばいいのか
そんな内容をお届けしようと思います。
幸いにも、私たち親子は、様々な助けの手を借りて
今比較的落ち着いてきています。
どこまで続くか分からない暗いトンネルのような辛いしんどい時期を抜けて
光の中で、お互いがお互いを必要として生きている、
そんな関係になってきていると感じます。
愛着関係について綴っていくことで
私自身の試行や感情を整理していくとともに
もしかしたら同じような問題を抱えている人たちの
一筋の希望になれるかもしれない、
そんな思いもあります。おこがましいかもしれませんが…
改めて、どうぞよろしくお願い致します。