1歳台の「自分で!」の援助 着替え編②大人の関わり
前回、服のこと書いたあとに
赤ちゃん○舗をパトロールしてみました。
ゆったりズボンが、ほとんどない(T_T)
サルエルパンツ的なものはあったけど、
足首キュッてなってました。
あとはほとんど、スキニータイプ。
惜しいな〜〜〜
その足首キュッが、1歳の子の服には要らんのにな〜
虫とか砂とか入らなくてそういう意味ではよいのかもしれんけど、子どもが自分で脱ぎ着するって観点では、「足首キュッ」が邪魔になってしまうのにな〜
流行りの形とか別にいいから、子どもの自分で!を手伝ってくれる服、売ってもらえんかな〜〜
とぼやきながら店を去りました。
誰かほんとに、モンテッソーリを大々的に謳った子ども服やさん、やらんかな。今なら需要あるんじゃないかな、藤井くんフィーバーのおかげで。
と、前置きが長くなりましたが(毎度)、
今回は着替えのときの大人の関わり方について。
といっても
「子どもが自分でやれるところは手伝わない」
「難しいところだけ少し手伝う」
くらいの話ですが。
アイテム別に見ていきますと
①Tシャツ
物の援助として「これいいな」と思ったのは
着るときに最初に持つ部分に、
印をつけること。
Tシャツでいうと、後ろ身頃の裾部分、腰の左右の真ん中あたりにふたつ、印をつけておきます。
(私が見たのは、星型のアイロンプリントでした)
子どもがそこを持って
→Tシャツを頭からかぶり
→頭を出して
→腕を片方ずつ通す
という目に見えて分かりやすい、
秩序だった着替えのお手伝いができます。
他にも、この印のいいところは、
前だけに絵柄のあるTシャツでも、
後ろ前反対になりにくいことです。
前回「前だけに絵柄のあるTシャツ最高」って書いたんですけど、パンツ同様、その絵柄を見ながら着ると、どうしても後ろ前反対になりがちなんですよね。
でも持つ印さえあれば、その問題も解決できます。
ちなみに脱ぐときは、
手をバッテンにして前身頃の裾を持って脱ぐのは、
1歳台の子には難しいと思います。
左手で右袖を持って、右腕を曲げて抜く
→左腕も同様に抜く
→頭を抜く
が、いちばんやりやすいんじゃないかと私は思います。
(人によっては頭を先に抜く方がやりやすく感じるかもしれませんが、かなりの確率で服に腕を後ろに取られ、「でちない〜!」と騒ぐ子どもの姿が見られます。脱いだ服も裏返しになってしまいますし。)
この脱ぎ方の場合、難しいのは腕を抜くところ。
最初は大人も一緒に袖を持って、腕を曲げて抜くお手伝いをしています。
②ズボン、パンツ(紙オムツ)
ズボンの脱ぎ履きで便利な物の援助は
「子どもサイズのいす」。
1歳の子でも、椅子に座れば
自分でズボンやパンツの脱ぎ着がしやすくなります。
脱ぐとき:
立ってズボンをお尻の下、太ももまでおろす
→座る
→残りの足を抜く
着るとき:
座ってズボンを両手で持つ
→足を片方ずつ通して膝上まで上げる
→立つ
腰までひっぱり上げる
ズボンの脱ぎ着で難しいのは、やはり
足を片方ずつ通すところと、
後ろもひっぱり上げるところ。
ズボンにも、持つところに印があると、小さな子でも分かりやすいですね。
細かく書きましたが
着替えの最大のポイントは
「待つ」ことだと思います。
1歳台の子どもの動きは、とてもゆっくり。
そのペースをどれだけ尊重できるか。
がいちばんの鍵だと思います。
(あんまり待ちすぎても途中で子どもが遊び出したりして難しいんですけどね、、、楽しく着替えに集中させつつ、ペースは尊重するっていう、私もまだまだ修行中でございます)
着替えは、毎日、しかも一日に何回も行う、子どもにとって「自分で自分のことをする」大切なお仕事です。
「自分で!」が最も強く現れる1歳台から、
子どもが自分で着替えられるよう、
そのつど、根気よくお手伝いすることは
その子のやる気を尊重し、
随意筋の発達を促し、
集中力を育み
「できた!」という達成感や
「自分はここまでできる」という自己尊重感や自己有用感を育みます。
1〜3歳で、日々の生活の中で「自分で自分のことをする」ことを身につけられると
今度は自分のできることで、周りの人を手伝おうとしたり、環境をよくしようと働きかけるようになります。
だから、ホント大事、着替え。
どんなに手先のお仕事ができるよりも
着替え、食事、トイレが
自分でできるようになることのほうが
この時期はよっっっぽど大事です。
もうここは本気で断言する。
というわけで
次回は食事のお手伝いの話です。(たぶん)
追記:
足首ゆったりズボンを取り扱っているお店やメーカーがありましたら、教えて頂けると幸いです。保護者の方に聞かれたので、、、たぶん西○屋にはあると思うんだけどなぁ、、、今度パトロールしてみます。