モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

1歳台からの「自分で!」をMax応援する環境:着替え編①服の選び方

前回の続き、
着替えの具体的な援助について。

援助というと、大人の関わり方の方にばかり気を取られがちですが
人以外の環境、物の援助もとても大事。


着替えに関してはまず、
【服の選び方】がとても重要です。


小さな子が、自分で脱ぎ着できる服とは、

・シンプルなデザイン
・襟ぐりや袖口、履き口や足首がゆったり
・伸びる生地(できればコットンなどの自然素材)
・自分で留められる留め具

などの条件があります。



1. シンプルなデザイン

前後ろがひと目見て分かるような、前だけに絵柄のあるTシャツや
前だけにリボンや印がついたパンツなんて最高です。

(逆に、おしりに絵柄のあるパンツなどは、
子どもは絵を見ながら履きたがるので
どうしても前後が逆になることが多いです。
大人から見た可愛さ優先のデザインが、
子どもの履き間違いを促している一例です。

あとは上下つなぎとかはまだ難しいかな
可愛いけども)



2. ゆったりした口部分


理想形を先に言うと
まずズボンは、
腰の部分をお尻の下まで下げたら
あとはストン!と足首まで落ちるような
ワイドパンツのような形のもの。

(今流行りのスキニーパンツは、
やっとお尻まで下げられたと思ったら
今度は足首から先を抜くという
大人でも厄介な作業が待っています。
よく「でちない!で〜ちな〜い!」って叫んでます。
「これはできないね〜 あなたのせいじゃないよ」
と思いながら手伝っています。)


トップスも
襟ぐりや袖口、身頃がゆったりとした
フィットし過ぎないものなら
1歳台の子でも、自分で脱ぎ着しやすいです。

(この時期、すぐ大きくなって
サイズが変わりやすいので
パツパツの服をギリギリまで来ている子をたまに見るのですが
もうワンサイズかツーサイズ大きいと、
自分で脱ぎ着できますよ〜
ということをお伝えして、お返ししたりもしています。
特に夏場は、汗ではりついて大人でも脱がせにくくなるので、、、)



3. よく伸びる生地


Tシャツの袖から腕を抜くとき、
襟ぐりから頭を抜くとき、
ズボンを腰からおろすとき

生地に伸縮性があれば、
またはウエストゴムであれば
子どもはもがきながらも、
自分で頭や腕を通したり、抜いたり、
ズボンを上げ下げしたりすることができます。

(ストレッチのないジーンズ生地とか、
合皮のブルゾンとか
ほんと、、、(白目)ってなります。
オシャレですけどね。オシャレですけどもね!
何を優先するかで、服の選び方も変わるなぁと)



4. 留め具について

これはもう、1歳台の子の服については
【できるだけついていないのが好ましい】
の一言につきます。

もちろん、頭が大きいので
襟ぐりのボタンは必要だな
とは思うのですが

それ以外の、スキニージーンズのフックボタンや
背中についてるボタンやファスナー、
前身頃でも小さなボタンがついてたりとか

最初から大人がやってあげる仕様のものは
極力要りません(断言)。




と、このような目で改めて子ども服を見てみると
意外と高級デパートのものよりも
西○屋とか最高なんだよな〜
(ここは個人的感想)


もちろんデパートでもいい服はあるし
格安チェーン店でもえっ?て服はあるので


以上のことを参考に
子どもの自分で!を応援する素敵な服を
見つけてみて下さい☆
(そして子ども服やさんは
そういう服を作ってください)