モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

子どもの人格形成サイクルを体験

皆様、今年の夏はいかがお過ごしでしょうか。

私は短期集中講義期間が終わり、今は観察実習期間です。ほぼ毎日子どもを観察し、帰宅後その記録をつける日々。

そんな合間に、できました~。


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じゃーん!
キッキングボール!


じゃーん!ってほどのものでもないんですが、
私の中では、これができあがったという体験そのものが宝。


以前にもちょくちょく触れてますが、
私、大の裁縫嫌い。でした。


どのくらい嫌いかというと、
まぁアレルギーみたいなもので、
裁縫と聞いただけで顔面蒼白全身硬直、
実際に針を持てばさらに硬直(マジで)、
全身運動ですか?ってくらい冷や汗と脂汗まみれになり、
終わる頃には全身ぐったり状態。
(たぶん0~3コースの同級生はこの有り様を目にしています)


そんな感じだったので
今だからぶっちゃけますと、
3~6歳のモンテッソーリ教師の課題、
裁縫系はほとんどお母様にやっていただきました。
その節は大変お世話になりました!


でも、今回はひとりでこれを作り上げたのです!
ブラボー!やればできる子!
(作り方をアドバイスしてくれたお友だちのおかげでもあります)


写真見てもらったら分かるんですが、はっきり言って縫い目はガタガタ、布にも妙なシワが寄って、見た目にはお世辞でもお上手とは言えないレベルのものではあります。


が。


それをカバーしてありあまる、この達成感よ…半端ない…すごい…


そしてなんと、ただいま2個目の製作にかかっております!\(^^)/


このあたり、ほんと幼少期の子どもと変わらないと我ながら思います。

今回は課題きっかけとはいえ、
可愛い布を買ったことで

数ある課題の中から(別にキッキングボールじゃなくてもよかったのです)
「これをやりたい!これやる!」という気持ちが自分の中に芽生え、
やり方をゆっくり見せてもらい、
自分のペースで誰にも邪魔されずにじっくり進め、
いつしか没頭し、
できた!
→またやりたい!
今度は作り方が自分で分かるし、仮に分からなくなったとしても人に聞けばいいし、もう一度やったら1回目より上手にできるかもしれない


というサイクルが生まれました。


(周りの環境の中にきっかけがあって)自発的な意欲、自己選択
→(周りの人からの提供を受けて)試行錯誤しながら自分のペースで(邪魔されずに)進める
没頭・集中
できた!という達成感と静かなる自信
もう一度やる!という繰り返しと向上心


このサイクルを通ると、
とにかく静かな自信というか、
自己肯定感とか自尊感情みたいなものが、
心のどこかでどっしり根を下ろす感じがするのです。


で、このサイクルにおいては、【手を使う】っていうのがポイントなんだろうと思うのです。
だって今まで、いくら机の上のお勉強ができても、どこか心もとない感じだったから、、、



そして今回、予期せずも子どもの立場になったことで、



・きっかけを与えられるような物の環境作り 
(布がお気に入りだったのが今回は大変大きい)


・子どもが興味を示したのを見逃さずに使い方を見せる
(やり方をアドバイスしてくれたMちゃんIちゃんありがとう)


・子どもがやり始めて、没頭し始めたらぜったい邪魔しない


・でも子どもが聞いてきたらちゃんと答える(ひとりで頑張りなさい、とか言って突き放さない)


・子どものできた!を共に喜ぶ


・子どもの「もう一回やる!」を邪魔しない



などなど、

大人側がどう手伝えばいいか
手を出す必要がないのはどこか

がさらに明確になりました。



あ、もしかして、そのための課題だった???