モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

夫の実家でも職業病 子どもと環境と大人の関係

あけまして、だいぶたってしまいましたが
今年もよろしくお願い致します。

夫の実家の徳島で、のーんびり過ごしてきました。
(あれ、嫁の仕事は)

実家での思い出、子ども関連をつらつらと。


・夫の甥っ子年長さん、インドア派ゲーム好き
(ご両親ともゲーム好きのため)が徳島でいちばんハマっていた遊びが
幼稚園の園庭にある、盛り土をした小高い山にかけのぼったり降りたりする、ただそれを延々繰り返すだけの遊びだったこと。

運動の敏感期のパワー、侮れない。
ただのお山がゲームに勝った。笑
環境さえあれば、子どもの内側の力がおのずと出てくるんだなと改めて感じた瞬間。



・夫のいとこのお子さん3歳なりたての女の子、
モールにビーズを通す活動にハマる。
(徳島まで持っていってみました、笑)

ここでの大人の反応で興味深かったこと、2つ。

1つめ、
「うちの子、もうこんなことできるんやなぁ」

うん、これ、
普段も何となく感じてることなんですが
大人は子どものできることを、実際よりも少し下に見がちな傾向があるな、と。

子どもだから、まだ何歳だから、
どうせまだできないでしょ 

っていう先入観、
モンテッソーリを知る前の私も持ってたな~と思い出しました。

子どもを観察する目と、
子どもがやりたがることをできるようにするこちらの準備があれば
子どもはいつも、大人の予想以上のことができる

ということをあかねや実習園で教わったので、
今後はその「環境の準備」の部分をじっくり書きたいです。


2つめ、
「ピンクばっかりじゃなくて、他の色も使ったら」

ビーズの色選びに関しての親御さんのコメント。
このお子さんはピンクが好きで、
ピンク色のビーズばかりを続けて通していたときに
この声かけがあり、

うーん
できれば口出ししないで、子どもに任せてもらえるといいんだけどなー

と感じました。

ピンクばっかり使っててなくなったら、子どもがそこからどうしたらいいか考えるから
その「子どもが自分で決める、考える」ゆとりが欲しいな~と。

大人が先回りして干渉すると、その「自分で考えて決める」力が育ちにくいなと。

たかがビーズの色ですけどね。
でもたかがビーズの色なら、なおさら子どもの意思を尊重していいところだと思うのです。
危険なことや周りを傷つけることはいくら子どもがやりたがっても尊重したらアカンところですが、そうではないわけなので。


実際、1本目は大人の言うことに従い、いろんな色を使ってカラフルなブレスレットになり、

2本目は大人がおしゃべりで盛り上がって、放置されてる間にその子の好きな色で作ったら、
ピンク、白、紫が4、5個ずつ並んだ作品になって
個人的にはそっちの方がセンスがいいなと感じました。

まぁ作品のできあがりや、大人の評価はどうでもよくて、何よりも大事なのは
その子が「自分で考えて決めた」という過程の部分ですね。
その子の満足度の深さが違うので。

そして、大人が子どもを信頼して
その考えや行動を尊重したら
子どもはどんなに小さくてもそれを感じ取って
尊重した大人を信頼し返してくれる
というのは今までたくさんの子どもと触れ合って感じる共通項です。

この子も、ビーズ活動後の私へのなつき方が半端なかったです。来たときは「…誰この大きいおばちゃん」的な不信感丸出しの表情だったのに。笑


大人の子どもへの関わり方として
大人が手や口を出さない方が子どもにとってはむしろいい、という引き算ポイントや
逆にここは大人が強く伝えないといけない!という足し算ポイントも今後書いていきたいです。

今回は予告で終わり(いつもか

今年もよろしくお願い致します。