モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

Q. おうちの環境の整え方 1.洗面所

【ご質問】
今、3才9ヶ月と1歳1ヶ月の男の子たちのママをしております。春までには仕事復帰予定です。

リビング、台所、洗面所、トイレの
基本的な環境の整えかたとして
何がどうあるといいと思われているか
教えてくださいませんか。

例えば、
机と椅子と、その側に円形の小さいマット、大きな本棚など、
押さえるべきポイントや
具体的イメージを教えて頂けますと嬉しいです。

環境を整えようと思っているのですが、
家全体での整えかたの参考になるものが見つからず迷走しております。



【回答】

久々のご質問、ありがとうございます^^

と同時に、
難問キター(汗) 
と感じたのが正直なところです。


どこが難しいかと言いますと、

やりたいこと・やりたくないことがはっきりしてくる意識的吸収期の3歳以上のお子さん
それを何でもマネしたい無意識的吸収期の3歳未満のお子さん
という、異なる発達段階のお子さんたちが同じ空間にいる

という点です。



兄弟のいるおうちの環境設定は少し難しいのです^^;


ただ、おふたりとも
人生の中で6歳までしか見られない
「吸収する時期」「敏感期」
がある特有の時期

という点では一致していますので
そこをうまく利用して、
自立心を育みつつ、
平和に共存できる環境を探っていきたいと思います。


まず、家庭環境の話をする上で
どの場所、どのご家庭、どのお子さんにとっても
共通することを先にお伝えしておきますと、



1. 子どもにとっての危険を回避!安全対策は万全に
2. その中で子どもが自由に動ける


ことが大切になってきます。


1の安全対策は言わずもがなですが、
おうちの環境というのは
元々は私たち大人が使いやすいように設計されているので
子ども目線で危ない、さわられたくないものを取り除く
危ないものが置いてある場所をロックする・隠す
などの引き算的な対策が必要になってきます。


もともと子どものために設計された保育園や子どものいえと異なり
おうちで子どもの環境を整えるためには
この引き算が優先されます。

何を当たり前のことを…と思われるかもしれませんが
実はとても大切なんです。


安全が確保された環境の中でしか
子どもの最大限の自由は保障されないから。


子どもが最大限に自由に動く中で
やりたい動きを繰り返し、獲得して
自分で自分のことをしたり
それが人の役に立つことにつながったり
というのが子どもの自立の道筋です。


そのために、何が必要かを考えていきます。
ここで初めて「足し算」の発想が出てきます。


これらのことをふまえた上で
場所ごとに見ていきます。


★洗面所

〈危険回避(引き算)〉

洗剤類、かみそり、化粧品など、
子どもが触ったり口に入れたりしたら危ないものは
手に届かないところに。
または収納場所をロックする。

電動シェーバーや歯ブラシのコードも、
子どもが引っ張る可能性があるので手の届かないところへ。
プラグも使用しないときはカバーしておく。
(特に1歳代のお子さんは、穴に物を詰める習性があります)



〈必要なもの(足し算)〉

・踏み台(スツール)

子どもが自分で手や顔を洗うためには
子どもの手が届くことが最重要。

安定して倒れないスツールを常設しておけば
子どもが「手を洗いたい」「顔を洗いたい」と思ったときにいつでも
自分ですることができます。

このスツール↓だと
子どもが大きくなってからも、インテリアとして活用できそうなのでオススメ★


取り急ぎ今回はここまで。 続きます!