モンテッソーリ教師が里親になって気づいた、たった1つの大切なこと ~愛着関係の築き直し~

愛着関係さえしっかり作れていれば、それ以外のことはどうにかなる。モンテッソーリ教師でもある筆者の気づきに至った経緯やそこから派生する学びを綴っていきます。

モンテッソーリde子どもを管理 という矛盾

が、今の園で生じてしまうのは、何故か。

荒ぶる気持ちはひとまずおいといて
冷静になってその原因を考えたところ、
おそらくこれかな、というのが見えてきました。

1.モンテッソーリのいいところどりで済ませる


モンテッソーリを知るうえで欠かせない要素、

子ども・環境・大人

の3本柱のうち、
モンテッソーリの短期研修で学べるのは
道具のそろえ方、設定のしかた、物の使い方など
【環境】についての実践が多いのですが、

この短期研修だけでモンテッソーリを学んで
取り入れようとするとどうなるか。

肝心の【子ども】について
子どもに対する【大人】の心がまえやふるまいについて

を学び、見直し、改善することが抜けたまま

【環境】についてだけ学び
それをすぐ現場に取り入れる
ということが起こります。=今の職場

でもこれって、例えるならば

医者が患者をよく診ずに、
症状もよくわからないまま
薬の知識や医療機器の使い方だけを学んで
それをやみくもに患者にあてがうようなものかと。
要するにかなりのヤブ医者。

子どもの現状やニーズ、発達段階、
興味を強く示していること、
逆にとってもいやがることetc
を見ないまま、わからないままに
自分が得た知識を振りかざすのは
ヤブ保育者。

今までの「大人が子どもに教えてあげる!」
という上から目線はそのままだから

「私が習ってきたとおりにやりなさい!」

って子どもにやってる。
結果、モンテッソーリのやり方で子どもを管理する
という矛盾が起きる。

なるほど~☆

2.トップの人間が学ばない

モンテッソーリを園でやっていきましょうとなったときに
1年または2年のコースに通わずに、
数日間の短期研修だけで済ませようとする時点で
楽しようとする気持ち全開なんですけど

それ以上に
モンテッソーリをやりたい」と言った
言い出しっぺのはずのトップが、
短期研修すら参加していない事実。

え、なんでモンテッソーリやりたいって言った???

で、現場の職員が短期研修で学んできて取り入れようとする
ごく部分的なやり方に、ほいほいOK出します。
「なんちゃってモンテッソーリでいいのよ~」
とかなんとか言いながら。

あれおかしいな 私の面接のときに
モンテッソーリを本格的にやっていきたいのよ」
って言ってたんだけどな あれウソかな~♪

自分が真摯に学ばないからわかってない。
わかってないから、判断できない。
っていうか判断しようとしない。
「そう習ってきたんなら、それでいいんじゃない?
とにかく形だけでもいいからやって」的な。

おいおい、自分で考えましょーよ
モンテッソーリさんが言ってるのは
自分で考えて行動する子ども
が育つお手伝い、でしょーが
大人がまず自分で考えなくてどうする。

トップがこれなもんで、
モンテッソーリ(のごく一部の知識)で子どもを管理する先生は野放し。
で、皆さんそれがモンテッソーリだと勘違いしてると。

なるほど~~☆

3.モンテッソーリの資格を持っている人が自信過剰で感じ悪い

これは私も十二分に注意して、
謙虚にならないといけないところですが

あるコースで1年学んだ年配の先生が

「私はモンテッソーリのコーディネーターです(キリッ)」
「私が来るときは特別なのよ(キリリッ)」

と言っていたと聞いてリアルに崩れ落ちました。

何その自信…
資格取ったらゴールか…
クラス持ったことないのに…
どこから湧き出てくるんだその自信…謎…

この
「学んだことがすべて、今の私は完璧」
という万能感ほど、
いらないものはないな。自戒も込めて。
改善の余地、まったくなし。のびしろゼロ。

むしろ資格取ったところから、スタートですから!
子どもたちや他の先生から学べることなんていくらでもありますから!
残念!!!
(なつかしのギター侍

しかしこんなエラそうなこと言っておいて現状はというと

できる子ども1人か2人だけをじっくり見て
あとの子どもたちは他の先生にお任せっていう…

うん、それだったら誰でもできるね!(^^)

モンテッソーリを知らない、その他大勢を押しつけられた先生方から

モンテッソーリって何なの!?」
「できる子どもだけ見ればいいの!?」

というお怒りを買っているのは言うまでもありません。
違う~違うんだよ~ごめんよ~


結論:どこから手をつけていいのかわからない。


もう、いやだよ~~(弱音)

子どもがいなかったら、辞めたい。
(そんな園はありませんが)


これらのイヤな要素の逆を狙っていけば
いい先生に近づけるとは思う。

自分自身が原点に戻って学び直す。
子どもをよく見て、学んだものと照らし合わせる。
自分自身のふるまいやあり方を見直す。
エラそうにしない、いばらない。
謙虚な気持ちを忘れない。
自分勝手なことはしない。
子どもの姿を軸において、
子どものためにできることをコツコツと。


でも本音を言えば、仲間がほしいな…
モンテッソーリの目で子どもを見て、感じて
共感しあえる仲間が。

そういう意味では、この半年間ずっと、孤独ですw