モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

大切なたからもの

あかねの卒園式で、園長先生が
「先生の先生は子どもです」
と仰ったのを聞いて、

最初の保育のお仕事の現場が
あかねで本当によかったと、改めて感じました。


先生の先生は、子ども。

子どもの姿から、学ぶ。
今、目の前のこの子はどんな個性を持っているのか、どんな発達段階か、そこにはどんな環境やお手伝いが必要か、また逆にどんなことが邪魔になるのか。

学んだものを、また子どもに還元する。
還元したこと、環境や関わり方によって変わった子どもの姿から、また学ぶ。

この粘り強い謙虚な姿勢は、困ったことが起きてきたとき~子どもが暴力をふるってしまう、物にあたってしまう、新しいことにチャレンジできず体がこわばってしまう、お友達の輪に入れず泣いてしまうなどの場面や状況~において特に、力を発揮するように感じます。


そうやって、その繰り返しで、子どもが育っていくお手伝いをしながら、自分も学んで成長していく。


先生が子どもよりえらいなんてことはないんだよ、子どもの生活は子どもが主役なんだよ、大人はそれを影でお手伝いする黒子なんだよ、常に子どもから学ぶ謙虚な姿勢が必要なんだよ、

という、とてもとても大切なことを、身をもって伝え続けて下さったのは、園長先生をはじめとするあかねの先生方です。
何も知らない私が、それが当たり前だと感じるくらい、そこがものすごく徹底されていました。

そして他のモンテッソーリ園に行っても、素敵な先生には必ずこの「子どもから謙虚に学ぶ姿勢」がありました。

私にとっての、一生の財産です。
いつでもどこでも持ち歩ける、心のたからもの。
もちろん、新しい園にも、持っていける。


ふたを開けてみないとわからない不安はいつもつきまとうけど、どうか、このたからものが、私ひとりの中だけでなくて、外の世界にもちゃんと力を発揮してくれますように。一緒に働く先生方と、この価値観を共有できますように。これから出会う子どもたちにとって、よりよいものが、それによってもたらされますように。