モンテッソーリ教師が里親になって気づいた、たった1つの大切なこと ~愛着関係の築き直し~

愛着関係さえしっかり作れていれば、それ以外のことはどうにかなる。モンテッソーリ教師でもある筆者の気づきに至った経緯やそこから派生する学びを綴っていきます。

映画「みんなの学校」で私が得られた2つのこと

最近の記事がこの映画のことばかりで
モンテッソーリはどこいったんじゃい」
と思われてるかもしれないのですが

「子どもひとりひとりの育ちを、
その子にあった形で最大限に応援する」

という大きな柱は、
モンテッソーリにもみんなの学校にも
共通するものだと感じています。

むしろその大事な柱が抜けてしまった、
型だけが残ったモンテッソーリもどきに
違和感をおぼえる毎日なので、
よけい書きたくなるのかもしれませんが。

というわけで今回は、
私がみんなの学校から得られたたくさんのことの中から、特に強く感じた2つのことを書きます。


①今までのやり方に自信が持てた

先日の講演会のあと、木村泰子先生とちょこっとですが、お話しできました。
(というよりそのチャンスを虎視眈々と狙っていたと言う方が正しい。怖いわ!w)

そこで、

前の職場(あかね)がみんなの学校にとてもよく似ていること、誰も排除しない、子どもが自分で考えて自分で動く、自分で人間関係を作れるように大人が陰で支援していること、でもそうやって育ってあかねを卒園した子たちの中でも、学校に行くのがイヤな子が何人かいること、そういう子たちがいるということはあかねでの私たちのやり方がどこか間違ってたんじゃないかと感じてしまって…

とそこまでばーっと話して
私が涙で詰まってしまったところで
木村先生が一言、

「それは小学校が間違ってる。」

とハッキリきっぱり、
明るくにこやかに言い切って下さったのです。

「小学校が間違ってるよ。(2回目)
 大空の子達なんて卒業したあとみーんな、
『先生、中学校って間違っとるな!』
 って言いに来るで。笑」

「でも、そういう声を聞ける中学校、
 聞ける小学校に、少しずつだけどなってきてる。
 だから一緒に頑張ろ」


ものすごく心強かった…!


「子どもが自分で」という柱は
間違ってないよな
と再確認できました。


少なくとも、私みたいな者が
「小学校がおかしい!変われ!」
なんて言うのはとてもおこがましいけど、

小学校の現場にいた、そして子どものためにルールや制度をどんどん変えてきた、その結果として不登校ゼロ特別支援学級ゼロになった学校の先生が

「小学校が間違ってる。変われ!」
と言ってくれるのは、

子どもたちを小学校に送り出す側の身としては
とても心強いのです。

あかねのやり方、間違ってない!

(と伝えても慢心にならない先生方があかねの先生方なので、大声で言えるのです)


②トラブルがチャンスになった

いつもえらそうなことを書いている私ですが、
人間としては割とちっちゃい方なので
(背じゃなくてね、人間性の方)

子どもがトラブルを起こすと
「あぁ、またか…もう!」
とすぐなってしまいます。

でも木村先生の考え方は

「人が2人以上集まったら
トラブルが起きるのは当たり前。

そのトラブルから、どう学ぶか。

これはその子どもにとっても、
周りにいる人間にとっても、
大きな学びのチャンスです。」

というもの。

この考え方に触れてから、日々の保育の中で
子どものトラブルに「チャンス!」とポジティブに向かえる自分がいます。

我ながらなんて単純なんだろうと思うけど。w

この変化は自分の中ですごく大きい。

実は今日、木村先生との交流会に参加するので
この感謝を伝えられたらいいなと思っています。