モンテッソーリ教師が里親になって気づいた、たった1つの大切なこと ~愛着関係の築き直し~

愛着関係さえしっかり作れていれば、それ以外のことはどうにかなる。モンテッソーリ教師でもある筆者の気づきに至った経緯やそこから派生する学びを綴っていきます。

好きなことを拠点に世界を広げる

先日お会いした前職場(あかね)の卒園児さん、現在1年生。
恐竜やサメが大好きで、毎週水族館に通うほど。

「好きなことと興味のないことの差が激しすぎて」

とお母さまがやや嘆き気味につぶやいていたのが印象的でした。

何に興味がないのか、そのひとつが「数」だそうです。

でも、そのお子さんご本人と話していたら、

「みかんをいくつ食べたとか、
りんごがいくつとかどうでもいいんだよ。
例えばこれが、

ティラノサウルスの卵が6個ありました。
そのうち3個が孵りました。
まだ孵っていない卵はいくつでしょう』

っていう問題だったら、
6-3=3 答えは3個ってわかるんだよ。
それなら面白いんだよ」

と言っていたので、

(自分で問題作れるって
そうとうわかってるよな…)

という思いを抑えられませんでした。




私なんてついつい、
「子どもの選択肢が広がるように」
なんて、おせっかいな思いで
子どもの苦手なことも平均値くらいにはなるように
しむけてしまいそうだけど
(要するにイヤなことも耐え忍んで頑張らせる昭和な価値観w)


こういうふうに
好きなことから興味のないことに世界を広げていく
というやり方は、とてもいいなぁ
と教わった思いです。



モンテッソーリの小学校は
地球誕生、生命の誕生と歴史についての
大きなレクチャーを1年生の最初に受け、
あとは自分の興味があるところから
探究していいんだそうです。

学年の壁も時間割もなく
1~3年生、4~6年生が混ざり合って
グループで探究する。

この学年でこれを勉強する
とか
この歳でこれを理解しなきゃいけない
とか
大人が決めたカリキュラムはなく、
子どもが自分で考え、探究していける環境。

それぞれ好きなこと、得意な分野が違っていてそれでいい。
その違う人たちが集まって協力して、
ひとつのテーマについて探究していく。

多様性を受け入れながら
探究心を育てていくって
なんかいいなぁ
と思います。



11月に、本場イタリアのモンテッソーリ園や小学校を見学するツアーがあって
先立つもの(要は金w)と
仕事との兼ね合いであきらめてたけど
これ書いてたらやっぱり行きたくなってきたな。
まだ空きあるかな…