モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

強いSOSを感じた日~ワンオペ育児はこちらの予想以上にツラい

先日、お迎えに来たお母さんとお話していた時に

「もう、この子、誰かもらってくれないかなって思っちゃうんですよね」
というつぶやきが飛び出したのを聞き逃せませんでした。
お母さん泣いてたし。

その背景には
お母さんがひとりで、3歳になる娘さんの育児をしている
というご家庭の事情があります。
(お父さんはお仕事の関係で長期不在のご様子)

そこにきて、この娘さんがもれなく
秩序の敏感期及び「自分で!」が激しい時期
登園するだけでものすごい大変とのこと。

お母さんが急ぐあまり、娘さんのリュックを持って車に乗ろうものなら
「〇〇ちゃん(自分)がリュック持ってこなかったから玄関からやり直し!」
だとか、

靴を履かせようものなら
「自分でやるの!!!」
と激しく暴れ、そのくせ履けないと
「できない!!!!!」
とさらに激しく暴れ、結果何十分ものロスになるとか

娘さんのヒステリーが激しく、
それに振り回されて疲れ切っているようでした。

せっかちなお母さんとの相性もあるとは思うのですが
その歯車がうまく回らなかった結果、
このお話をする前の日は保育園を休んでしまったとのこと。

で、次の日はなんとか保育園に来て
そのお迎えの時にある先生が
「お母さん、頑張らなきゃだめよ、負けちゃダメ」
と声をかけたら
「もう頑張れません…」とひきつった笑顔で答えていたので
これは危ないと思い、私がでしゃばって話に入った次第です。

その話の中で

「家に帰ったらこの子と二人っきりなのが本当に辛い」
「誰かもうひとりこの子を見ていてくれたら本当に楽」
「この子異常ですか?私がダメなんですか?」
「もうこの子、誰かもらってくれないかなって思っちゃうんですよね辛すぎて」

などとSOSを求める台詞の連発。


う~ん

この状態の人に「がんばれ」っていうの、
鬱状態の人に「がんばれ」って言って追い詰めるのと一緒だぞこれ

と感じながら、

お母さんはもう充分頑張ってること、
これ以上頑張ろうとしなくていいこと、
娘さんがイヤイヤ暴れて辛かったら「お母さんも悲しくなっちゃう」って娘さんに伝えてもいいこと(あくまでヒステリックにならず淡々と)、何なら娘さんの前で泣いちゃってもいいんじゃないかということ、

娘さんは今順番や持ち物などの秩序に敏感な時期で、それが崩れるとヒステリックになってしまうけど、これは娘さんだから起きることじゃなくて世の中の3歳くらいの子はみんなこういう時期があること、
そしてこのヒステリーがいつまでも続くわけじゃなくて3歳半~4歳過ぎたあたりから落ち着いてくること、

同時に「自分でやりたい!」がものすごく強い時期で、自分でやるのを待ってると本当に時間がかかるし大人はついイライラしちゃうんだけど、でも子どもが自分でやった方が結果的には一番時間のロスが少ないこと、

そうわかってもうまくいかなくて娘さんが暴れたとしても、とりあえず保育園に連れてきちゃった方が、お母さんの心の安らぎを得るためにもいいということ、
娘さんは保育園では本当に楽しそうだから、保育園が嫌で行きたくないわけじゃないから、むりやり連れてきても罪悪感は持たなくていいということ

また辛くなったら保育園のお迎えの時でもいつでも誰かつかまえて吐き出して下さいね

ということをお話しました。
ちょっとしゃべりすぎたな…反省。

こういう対応をし(てしまっ)たということを備忘録的に書いておく。
たぶん話聞くだけでよかったんだ…出しゃばりすぎたなこれ



こうやって書き出してみると、
このお母さんけっこう追い詰められてるな…
と感じたので
ちょっと意識して様子を見てみよう。
話聞けるときは聞こう。
と思います。


とりあえずがんばれは禁句!w