子どもの噛みつき 1~3歳半頃
また空いてしまったorz
前回の記事を書いているときにちょうど、
年少さんの男の子がお友達を噛む事件があったので
(今はだいぶおさまっています)
今回は「子どもの噛みつきの背景と対策」について。
まずは背景から。
噛みつきが多いのは、1歳過ぎ~3歳半頃。
これは前々回書いた
【自己中心的な時期】
とかぶります。
montessorilover.hatenadiary.jp
そして
【気持ちを言葉でうまく表せない】
時期でもあります。
この2つの要素が組み合わさった結果
自己中心的に相手に向かっていき、
当然抵抗されるも
抵抗されたことにカッとなって
言葉で怒るより先に「噛む」という行動に出てしまった
という流れが生まれます。
(…冷静に分析してますけど、実際の現場はヒィヒィいってます)
もう、ほんとに、よくあるのが
Aくんが持っているものをBくんがほしがり、
自己中心的に奪い取りに行って当然抵抗され
抵抗されたことにカッとなったAくんがBくんをガブリ
(繰り返しますが現場はヒィヒィいってます)
Bくんからしてみたら、
ただ持ってただけで狙われて
抵抗したら噛まれて ってどんな理不尽
もちろんここでAくんは
「噛んではいけないの!」
と強く叱られるわけですが
上記の背景をもとに、叱る以外の対策も併せてしていくことで
「相手を噛まずに、自分の気持ちを言葉で伝えられる」子どもが育つお手伝いができる
というのが今回書きたいことです。
①自己中心的な時期の対応
これは前々回書いたとおり
・望ましくない行動を止める(この場合噛むことを全力で阻止!)
・気持ちを受け止め代弁する(「使いたいの?」など)
・気持ちを言葉で伝えるお手本を見せる(「使いたいときは貸して、っていうんだよ。『か・し・て』」など)
の流れが鉄板です。
1歳台のお子さんにはこれをひたすら粛々と繰り返します。
2歳以上の、ある程度会話が成り立つお子さんには
「言葉で気持ちを伝えた結果、どうなったか」
も伝えるとより効果的なのかなと思います。
「かして、って言ったら、渡してもらえたね。よかったね」
とかそういうことです。
言葉で伝えたら、自分にとってもいい結果になった
という体験を、小さなことでもたくさん積み重ねていくことで
「噛む」という危険行為に出ようとする機会を減らしていくことが
大切だと思うのです。
上記対応は
②気持ちを言葉でうまく伝えられない時期の対応
ともイコールです。
小さな子どもが怒ったり泣いたりするのは
その気持ちをうまく言葉で表せないからというのもあるので
そこを大人がくみ取って代わりに言葉に出してあげるだけで
子どもは落ち着きますし、
(今感じてる気持ちはこういう風に言うんだ)
ということもその中から少しずつ学んでいきます。
さらに、トラブルが起きた時だけでなく、
何も起こっていない普段から
「きもちいいね」「うれしいね」「たのしいね」などと
言葉を増やすよう働きかけていくことで
子ども自身の語彙が増え、言葉で気持ちを表す力が育っていきます。
前述の年少さんも
この短期間でだいぶ落ち着いてきたのは
「言葉を増やして、気持ちを表現する」
「暴力的な行動ではなく、言葉での交渉によって
自分にも相手にもいい結果になったという体験を積み重ねる」
お手伝いを、周りの大人が常に心がけてきた結果ではないかなと思っています。
(まだ油断はできないんですけどね…ヒヤヒヤ)
「噛む」以外にも
「たたく」「押す」
がこの時期の子どもの困った行動として挙げられますが
基本、同じ対応で行けると思います。
それにプラスアルファがあるので
次回はそれを書いてみようと思います。
(今までに書いたことと重複する内容ではありますが
私の中では目から鱗でしたと書いておく)