スーパーで何でも触る問題 2~3歳
うん、これは問題。笑
お箸より断然【大人の困る度】が高いという意味で…
(お箸は、大人にも責任があるとは言え、最終的に困るのは子ども自身なんですよね。だから困ったら子どもが自力で直します、私のように。笑)
スーパーに一緒に連れていくときに
抱っこでじっとしていられない、プラス
一番言うこと聞かない2、3歳あたりが
大人がいちばん大変なんじゃないか
と予想して、その年齢を中心に、上は4歳半ころまでを対象として
スーパーで平和に買い物ができる方法を、モンテッソーリ目線で書いてみます。
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まず、
大人が困る子どもの行動@スーパー
を挙げてみます。
・店内を走り回る
・商品を手当たり次第さわる/さわりたがる
・自分のほしいものを買えと泣きわめく
このあたりが、よく見る光景でしょうか。
次に、子どもがこのような行動に出る原因を
子ども目線で探ってみます。
・広くて長い通路が走れと言っている( 運動の敏感期)
・様々な品物がさわれと言っている( 感覚の敏感期)
・ほしいものがあることを知っている、何なら場所まで把握している
・泣きわめいたら大人が言うことを聞いてくれた経験がある(以上2つ、経験による学習能力)
このあたりが、大人が困る行動をとる主な原因と仮定して、対処法を考えます。
①長居せず、必要最低限の時間で買い物する。
当たり前すぎて…ご、ごめんなさい。
でももうちょっと読んでみてください。
大人にとってはご飯の支度等、生活の一環として必要な買い物ですが
子どもにとっては目的も意味もよく分からない、退屈な時間。
その退屈しているところに、長い通路や様々な商品が各敏感期を刺激し、
さらにほしいもの(主にお菓子)があることを知っているとなると、
上記のような行動に出るのは何となく納得。
子どもを退屈させない意味でも、必要最低限の時間での買い物をオススメします。
そのためにも、
②行く前に買い物リストを作る。
☆できれば子どもと一緒に。
買うものをリストアップしておけば、
買い物の時間が最小限で済みます。
ここで「子どもと一緒に」リストを作ることで、
買い物に行く【目的】を子どもにも持ってもらえます。
例えば、人参とジャガイモと玉ねぎがおうちにある場合。
思いつくのは肉じゃが、カレー、シチューあたり。
(この至極簡単な例が、私の家事レベルを物語ってますねふふふふふ)
その3つから子どもがメニューを決めるもよし、
最初から大人がメニューを決めてもよし
そのメニューに必要な材料を
子どもとピックアップしていきます。
「カレーには何が入ってる?」「ニンジン!」「ジャガイモ!」「あとお肉!」「お肉は何肉がいいかな~」などなど。
(あとで気づいたんですがこれ↑、
4歳くらいからじゃないと難しいかも…汗
頭の中に浮かぶ子ども像が完全に年少さんだった。すみません!)
買い物リストは、
字が読めるお子さんにはひらがなで、
字が読めないお子さんには絵も入れて(←これが2~3歳対策)
作ることをオススメします。
子どもが自分で「何て書いてあるか」わかるように。
こうやって買い物に行く前から、
子どもに【目的意識】を持ってもらうよう取り計らうことで、実際の買い物もだいぶスムーズになります。
「今日、買いに行くのは何だっけ?」
と行きの道中、記憶力クイズをしても楽しそうですね。
(でもメモはなくさないで!このあとも使うので)
③スーパーでは、子どもと一緒に食材を探す
こうすることで、子どもの目的意識と責任感がさらに強まります。
子どもだって目的があれば、むやみやたらに走ることはしないもの。
「ここでは歩こうね」「一緒に探してね」と声かけもしつつ。
④見つけた商品を子どもに取ってもらう
「にんじんあった!」
「じゃあ、1本とってかごに入れてくれる?」
と、実際に買うものを子ども自身が手に取ります。
何でもさわりたい【感覚の敏感期】のパワーも
ここである程度は満たされます。
もし子どもが強く握ったり押したりしてしまい、
商品を傷つけてしまったら、
それは買い取るつもりで。
子どもにもそう伝えれば、次からは注意深く持つと思います。
(わざとではないので怒らないで下さい)
スーパーにある商品はむやみやたらにさわっていいものではないこと
傷つけてしまったら買うこと
などの分別も、子ども自身の体験を通して
小さいときからちゃんと伝えられたらいいなと思うのです。
(怒らないでと言ったのは、子どもに自分で気づいてもらいたいからです。怒ると「怒られた」というところだけが残りがちなので)
⑤子どもがほしいものに関しては家庭で約束を
さて、お目当ての品物が揃いました。
ここですぐレジに向かえればなんの問題もなし!
だがしかし、
「お菓子ほしい…」
が始まることも予想できます。
このときに効果があるのが、
先ほどの買い物リスト。
「今日はここに書いてあるものを買いに来たんだよね?」
と、子どもと事前の約束を確認することができます。
(絵を入れたりひらがなだけで書くのは、このためでもあります)
事前に約束したことに関して、特にこの時期(2~3歳)の子どもはとても忠実です。時には融通がきかないほど。
秩序の敏感期のパワーは【約束ごと】にも強く働くからです。
それでもどうしても欲しいとき。
いちばんオススメしないのが
大人がダメと言ったのに、
子どもがさんざん泣きわめいて
大人が根負けして、よしとなる
パターンです。
このパターンで子どもが学習することは、
「泣きわめいたら大人は言うことを聞いてくれた」
という事実のみ。
この「泣きわめく」行動だけがどんどん強化され、パワーアップしていきます。
だから大人はできるだけダメもいいよも言わず、
買い物リストを見せて、
子どもがどう判断するかを待つ、
それでいいんじゃないかと思います。
(ダメという言葉自体に、条件反射的に駄々こねるお子さんもいるので、言わない方が本当に得策)
子どもと大人(とお財布)が話し合った結果
ひとつならいいよ、となれば
それは子どもも大人も納得していることなので、
罪悪感を持たなくてよいことだと、私は思います。
私だったら…わざと予算ギリギリで持っていって
「お金足りなくなっちゃうな~」と言うかも。笑
(でもスーパーで思い出したものや、特売品を買えないデメリットはありますね)
⑥帰りの荷物を持ってもらう
スーパーで無事に買い物が済んだら、
もうここは大人にとってはおまけ程度のことかもしれませんが、笑
2、3歳の子どもは重いものを持つのが好きです。(運動の敏感期)
おそらく帰り道で「持つ、持つ!」が始まります。
子ども用リュックを持っていって、荷物を分担するのをオススメします。
リュックなら手も繋げますし。
以上、2、3歳を中心とした幼児期の子どもと
平和にお買い物をする方法を挙げてみました。
現実には、この一連の流れ全てはできない場面もあると思います。
例えば保育園のお迎え帰りにスーパーに寄る場合、
のんびりと夕飯のメニューを決めて、
リスト作って…
なーんてやってられるかーいっ(ちゃぶ台返し)
て感じかもしれませんが、
それでも大人の頭の中にあるだいたいの買い物リストを紙に書き出し、それを子どもが持ち、一緒に商品を探すだけでもだいぶ違ってきます。
大人の買い物に子どもをつき合わせる
→子ども自身も買い物に目的意識を持って楽しむ
というポジティブ変換で、
子どもの困る行動が減り、平和に買い物ができる
そんな方法が、お買い物以外の場面でもあるんじゃないかなぁと模索中です。
(ちなみにここに書いたことぜ~んぶ、
モンテッソーリの先生に教わったことです。
というかどの記事もそうですが…
我が物顔にならないよう、改めて書き足しておきます)