モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

寝かしつけ 困ったときに思い出したい 北風と太陽

前回の記事に絡めて
最近あった、印象的だったことを書き残します。


一人の子どもを寝かしつけていたときのこと。


その子は1歳になったばかりの男の子で
いろんなことやりたい!
あそび楽しい!
毎日楽しい!!!
って感じの活発な子で


そんなわけでお昼寝も
「寝るのイヤだ!もっと遊びたい!」
という感じで、

もう身体は眠りを求めていて
目をこすったり
身体を横たわらせてゴロゴロさせたり
抱っこを求めたりしているくせに
寝かせようとすると泣いて嫌がってました。


「○○くん、ほんとは眠いんだよ。
 いちど寝てから、いっぱい遊ぼうね」


とだっこしながら声をかけ続けるも
イヤイヤと泣き続け、
頭を持ち上げて、寝るまいと抵抗し続けていました。


困った私が

「そうかぁ。遊びたいんだもんねぇ。
 遊びたいよねぇ」

と独り言のようにつぶやくと、

急に頭をこてんと私の方にもたれかけさせました。

そしてあっという間に眠ってしまったのです。


そのとき思ったのは、
寝かせようとしないで
共感してあげるだけでよかったんだな
ということ。



本当に子どもって面白いもので
こちらが何かさせようとすると
私はあなたの操り人形じゃない!
とばかりに抵抗することも少なくないのですが


子どもの気持ちを汲み取って
言葉にして共感するだけで

「あぁこの人は分かってくれてるんだな」

というのを本能で感じとり
安心するようです。


そうして、一度安心したら
こちらの「こうしてほしい」ことに対する
抵抗感がやわらぐのです。


だからこの子も
安心して眠りにつくことができたんじゃないかな
と感じました。


いつもこれでうまくいくわけではないかもしれませんが
子どもに何かさせようと息巻くより
子どもが安心できる関係を作る方が先だな
ということは常に感じています。
「北風と太陽」のお話のように。