モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

Q. おうちの環境の整え方 3.リビング

前2回からの続きです。
montessorilover.hatenadiary.jp
montessorilover.hatenadiary.jp



今回はリビングについて。


〈危険回避(引き算)〉

・体重をかけたら倒れる・壊れるおそれのある家具をいったんしまう。
 家具の角をガードする。

・鍵・カード類などの貴重品は子どもの手の届かないところへ。
(家具の隙間に入れられて数日見つからなかったという被害例もあり)

・大きな観葉植物も、つかまり立ちをして倒してしまったり
土を口に入れたりするので要注意。

・窓やドアにストッパーをつける(指はさみ防止)

・その他、さわられたくないものは高い所へor見えないところへ。
すべってしまう大きなラグなどは、いったんしまうか滑り止めをつける。

子どもがリビング全体を自由に動き回ることを前提に
安全を一旦見直します。


〈必要なもの(足し算)〉

・玩具用の棚

棚におもちゃをディスプレイするように置くと、子どもも戻しやすく、部屋もそこまで散らかりません。
おもちゃが多すぎると刺激が多すぎて、ひとつのものに集中する時間は短くなります。
6種類を目安に、お子さんがよく遊ぶものを中心に置いてみて下さい。
(カラーボックスを横置きにして、1つの段に1つずつ、上に3つというイメージ)

兄弟がいる場合は、高いところに上の子の物、低いところに下の子の物
というように、高さの差を利用してみて下さい。

おもちゃは、手をよく使うブロックやカプラ、
幾何立体の感覚を養うマグフォーマー、
動物のリアルなフィギュアや、トミカの働く車(ミニカー)などもおすすめです。

(もちろん今大好きなお人形やおままごとも出しておいてあげて下さいね。
純粋なモンテッソーリ園では、
おままごとをするなら本物でさせてあげましょうという考え方のもと
置かない園もあるようですが
ご家庭ではすべて本物で行うのは難しい場合も多いので
お子さんの見立て遊びはじゅうぶんに見守ってあげて下さい)


・子ども用の机と椅子

これも、上のお子さん用と下のお子さん用で
高さを分けて用意できるとベストです。

自分専用のスペースがあることで
安心して目の前の作業に没頭できます。

下のお子さんが上のお子さんの活動を邪魔してしまう場合は
ダイニングテーブルを使ってみてもいいかもしれません。
(その場合には、下のお子さんが隣に来られないように
いすを上のお子さん用1つだけにしてみるのも手です)

机は高い買い物なので
ちゃぶ台や炬燵テーブルなどでもじゅうぶん代用できます。
(いすは買う必要があるかもしれませんが、リサイクルショップやジモティーなどをこまめにのぞいてみるのも手です)


・一人用マット それぞれに1枚ずつ

パーソナルスペースを視覚的にわかりやすくするため。
ニトリなどで売られているお風呂用布マットでもじゅうぶんです。


・(絵本が大好きと言うことなので)本棚

これも6冊を目安に置いてみて下さい。
多すぎると、下のお子さんが引っ張り出してビリビリするだけの道具になってしまうかもしれません。

また、3歳以下のお子さんは何でも無意識に吸収して
それが世界だと認識してしまうので
下のお子さんが3歳を過ぎるまでは
できるだけ現実に即した内容の絵本を置いてあげましょう。
(3歳過ぎる頃から、現実とファンタジーの区別がつくようになってきます)


次回は寝室と着替えの場所について。






[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

おさんぽおさんぽ (0.1.2.えほん) [ 広野多珂子 ]
価格:864円(税込、送料無料) (2019/7/12時点)


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

くだもの (福音館の幼児絵本) [ 平山和子 ]
価格:972円(税込、送料無料) (2019/7/12時点)