モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

【お返事】4歳半 急に不安定になり荒れています

油断するとすぐ空くこのブログですが(苦笑)
以前お悩みをご相談いただき、
その回答後の経過をコメントでご報告頂きましたので
匿名でシェアさせて頂きます。


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タイトルの件でお世話になりました者です。
大変遅くなりましたが、お礼とご報告を兼ねてコメントさせて頂きます。
簡潔に、と思ったのですがなかなかまとまらず、長文お許しください。


まず春休み中は、家庭でできることとしてアドバイス頂いた、

・甘えを受け入れること
・「あなたはそのままでいいんだよ。
  何ができてもできなくても丸ごと大好き」と伝えること

この二点を特に意識して接し、
「嫌だったことでも、どんなことでもお話していいよ」
と息子に伝えました。


すると 〝ママはどんな自分でも受け入れてくれる存在〟だと思えたのか?
最初は「本当に何でもお話していいの?悲しかったことでも?」
と何度も私に確認し、
数十分かかってやっと話し始めるという感じでしたが、
ぽつりぽつりと本音を話してくれるようになりました。


「〇〇くんのお道具、間違えて使っちゃった」
といった自分の失敗から
「〇〇ちゃんが、真似しないでよ!って怒ったの。
 真似ってしちゃいけないの?」
「〇〇くんに〝アイツ〟って言われて嫌だった」
「〇〇ちゃんに叩かれた」
といったお友達に言われて/されて傷ついたこと。


その殆どが数ヶ月も前のことで、時には泣き出すこともありました。
よくお話してくれる子ではあったのですが、
これまで息子にとって私は、
良いことは話せても、
悪いことは話せない母親だったんだなと気づき、
ひどく反省しました。


それと同時に、息子の口から出てくるのは全て幼稚園での出来事。
嫌がっているのはこどものいえのはずなのに?


この辺りから、本当の原因は幼稚園にあるのかもと思い始めました。


私が
「どうして幼稚園はいいのに、こどものいえは行きたくないんだろう」
と呟いた際、
「ママがこどものいえとか習い事は辞められるけど、幼稚園は辞められないって言ったから」
との返答が!


私自身忘れていたのですが、
たしかにその言葉を言った記憶が。
おそらく、こどものいえに行きたくないと言い始める前に
幼稚園に行きたくないという発言があったのだったと思います。
もちろん、こどものいえでの集団活動をつまらなそうにしていたことも事実ではあるのですが。


そして、新学期に入り
「幼稚園やめたい」「年中さんになるのが嫌」
と毎朝号泣。
春休みの後半には落ち着いてきていたかんしゃくも
再び酷くなり(特に日曜の夕方)、
明らかに原因は幼稚園にある様子。


どうやら、年少さんのときの担任の先生
(息子はこの先生を慕っています)が
「年中さんになったら、給食残すのは許されないよー!」
とおっしゃったらしく
年中さん=
給食を全部食べなければ許されない ・怖い先生に変わる
と想像し、元々給食の時間が好きではなかった息子は
強い不安を抱えてしまったのかな、
というところです。


また
「大きくなりたくない」
「お兄さんになりたくない」
と泣くこともあったので、理由を尋ねると
「大きくなったら難しいことをやらなきゃいけないから」
とも言っていました。


息子の通う幼稚園は園舎が二つに分かれており、
年中さんから大きい園舎に移るので、
毎日を過ごす場所が変わることへの不安もあったようです。


現在進級から2ヶ月弱が経ち、
単発的に「幼稚園行きたくない」という日があったり、
(例えば今日はリレーをやるから嫌だ、などという明確な理由があって)
帰ってきたら不機嫌ということもありますが、
だいぶ落ち着いており、ほぼ嫌がらずに登園しています。


実際に年中さんになってみたら、
給食を残すことが許されないなんてことも、
担任の先生が怖いなんてこともなく、
息子の想像していたようなことは起こらず
「〇〇先生嘘ついたね」なんて言っていました。


ご指摘いただいた〝環境が合っていない〟
ということは確かにあると思います。

ただ、 年少さんでは何でも早いもの順だったのが、
年中さんになってからは背の順に並ぶ機会もでてきたり
悲しかったことや嫌だった出来事も
家庭で話してくれるようになったことで、
話し終えたらすっきりとした表情をしていることも多くなり、
うまく発散できるようになってきたのかなぁ、とも感じます。

これは私たち親子にとって、本当に大きな変化であり、
今後の親子関係においても要になると思うので、
モンテッソーリloverさんには感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。

まだ気にかけて見ていく必要はありそうですが、
「最終手段として転園してもいい」
その言葉で心が軽くなりました。


こどものいえに関してですが、
あれからお教室での様子を見させて頂いたり、
先生と積極的に息子の情報を交換したり。
それでもクラスを変更して一ヶ月ほどは
「行きたくない」「ママといたい」
と嫌がっていたので
(しかし、おしごとをしている様子を見ると楽しそう)
もう退会するしかないなぁ、
と思っていた矢先

先生から
「さっきうんちに行きたいと言ってトイレに行きましたよ〜」
と報告が。
(幼稚園では恥ずかしいから、と行きたくても我慢して帰ってきます)


集団活動をしていた頃は
先生に聞かれたことに対してだけ、
蚊の鳴くような声で答えるのが精一杯だったのに、
いつのまにか家族と話す時のようなはっきりとした声で
先生と会話していることにも気づき、
先生を信頼し始めているのかな、と感じました。


モンテッソーリloverさんは同じモンテッソーリ教師として
思うところはおありだろうとは思うのですが、
生徒の保護者である私としては
息子が本来のモンテッソーリの活動ができるようになったということで、
継続するという選択をしました。


現在は通い始めた頃のように生き生きとした表情でおしごとに興じ、
お迎えに行っても帰るのを渋るほどです!


余談ですが、今回の件で
ただ教具を用意するだけでは意味がないことを実感し、
モンテッソーリ教育の奥深さに
益々モンテッソーリ教育を知りたい!という気持ちになりました。

最後になりましたが、
私の不安な気持ちに寄り添って頂き、
またお忙しい中時間を割いて真剣に回答してくださり、
本当にありがとうございました。
これからもブログ楽しみにしています。


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ずっと気にかかっていたので
お子さんの今のご様子をうかがうことができて
まずは安心しています。


と同時に、自分の回答の至らなさに気づき
改めて反省もしております。

直接見たもの、体験したことではないことに対して
甚く否定的なお答えをしてしまったなぁと。
そして「環境が合わないなら変えてしまえばいい」
などと、かなり無責任なこと言ってるなぁと
改めて感じました。
親ってそういうものではないですよね。。。


ご相談者様が私の拙い回答から
ポジティブなヒントを引き出して
お子さんときちんと向き合い、
良好な関係を築こうとしたことが
今の改善された状況に繋がっているのだと思います。
ご相談者様が私よりも圧倒的に大人で
本当に良かったです…苦笑


ご相談者様のお子さんは、きっと優しいのだと思います。
いいことはお母様に話せても
傷ついたことや悲しいこと、怒ったことは
お母さまも同じ気持ちにさせてしまうのではないかと感じて
幼いお子さんなりに、話せなかったのではないかなと、
そう思います。
そういう子どもが園にも数人、お顔が浮かびます。


子どもが安心して何でも話せる環境づくりが
道具や家具などの物の環境を用意することよりも
最優先で大切な事なんだなぁと
改めて気づかされました。
ありがとうございました。


あんまり更新されないにも関わらず
ブログを楽しみにしていて下さり、ありがとうございます。

日々いろんな思いはあるものの、
(最近保育や子育て関係のニュースが多かったので特に)
その思いを整理する時間や語彙が足りない今日この頃ですが
できる範囲で細々と更新していきますね。
これからもどうぞ、よろしくお願い致します。