モンテッソーリloverのブログ

モンテッソーリ大好き教師の綴りごとです。AMI認定 国際モンテッソーリ教師0-3歳、3-6歳ディプロマ取得。

Q. 4歳半 急に不安定になって荒れています②

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前回の続きです。


子どもが荒れだした
→環境が合わないというSOSと感じた
→取り急ぎ、今子どもがいる環境を見直してみる
→子どもを取り巻く環境にいる大人(先生)と話し合ってみる

という流れで、
前回は習い事としてのこどものいえについて書きました。
今回は幼稚園について。


幼稚園の先生に対してこちらができることは
こどものいえの先生のケースと、行動としては同じです。
「子どものことで困っていることを相談する」ことです。
(園生活を陰から見せてもらうお願いも含め)


と、サラッと書きましたが
習い事のモンテッソーリ教室の先生より
幼稚園の先生に相談するほうが、
親御さんにとってはハードルが高いかもしれないな
と感じています。


毎日顔を合わせるからこそ、
先生や子どもの友達、その親御さんたちとの関係がこじれたらどうしよう。
モンスターペアレントと受け取られたらどうしよう。
それによって、先生の子どもへの接し方が変わったらどうしよう。
など、様々な不安が浮かんでくるからです。


でもだからこそ、
毎日顔を合わせ、一緒に過ごす時間が家庭の次に長いからこそ
子どもにとっては、影響の大きい環境です。


園の先生と連携を取って、子どもの成長を見守り
時には協力し合ってサポートしていくことが
子どもにとっては何より大切なことです。


ただ、こどものいえの先生もそうですが
子どものことを相談したときの受け答えが
相談者様の中でモヤっとする感じだったのではないかと推測しています。
(私も読んで、う〜ん、そこ???となってしまったので)

その経緯があって、
話し合っても分かり合えないかもしれない
という漠然とした不安があり、
見ず知らずの私なんぞのブログに
相談として寄せて下さった部分は
少なからずあるような気がしているので、
もういちど相談するのも今さら…
と気が引けるかもしれません。

が、

これから幼稚園だけでなく、
小学校に行っても
こういうことは少なからずあることというのも
また予想されることです。


なので、小学校よりは風通しの良い幼稚園のうちに
子どものことをどのように先生に相談するか、
経験しておいた方が
今後、同じようなことがあったときに
乗り越えやすくなると思うのです。


そこで今回も
私だったらどうとらえて、
どこをどのように相談するか
その結果によってどう判断するか
という書き方で
あくまで1つの例として、提案させて頂きます。
(相変わらず前置き長くてすみません)



まず、子どもの困る言動をひとつずつ考察して、
何が引き金になって起きていることなのか
どのような原因・理由が考えられるか
を分析していきます。

その上で、
先生への相談のしかたも含めた
子どもへの対処方法を考えていこうと思います。



<子どもの言動 考察・分析&対処>

①-a 自宅にいるときは「ママ、ママ」と四六時中私を求め、常に抱っこや膝の上に座りたがるようになった
①-b 着替えやトイレを手伝って欲しがるようになった


この2つは、いわゆる「甘え」です。
甘えることで、その甘えを受け入れてもらうことで
もう一度、安心したいのだと思います。

何らかの理由で
自分の存在意義が揺らいでいて不安な状態だからです。


着替えやトイレなど、
もうすでに自分ひとりでできるようになっていることでも
一緒にやりたいのだと思います。
一緒に手伝ってもらうことで
もういちど安心感を得ようとしています。


なので、ここは
(このまま自立できなかったらどうしよう…)と躊躇せず
「だいじょうぶだよ、一緒にやろうね」
と甘えを受け入れて、サポートしてあげて下さい。

一度できるようになっていることは、
安心感が得られて、自然な発達の道筋に戻れたら
またひとりでやろうとするようになります。


甘えを良しとしない文化は、
いつの時代も、どこの場所でも
根強くあるように感じますが
自立するためにはまず甘えが必要です。


身体の機能の自立だけでなく、
精神的にも知性の面でも、自立するには
まず自分の居場所があることが必要不可欠です。


自分は自分のままでいいという絶対的な「安心感」の土台が強くないと、
その次の段階の「自立」はむずかしいのです。


なので、今は安心感を得るために甘えが必要な時期だと思って
子どもが求めてきたら、周りの大人ができる限り、
応えてあげてほしいなと思います。
スキンシップもまだまだ必要な時期です。


少なくとも
「それはもう自分でできるでしょ」
と突き放すのだけは
この時期はやめてあげて下さい。


現実的には
家事や食事の支度などをしなければならなくて
ずっと抱っこ/おひざの上 は無理だと思うので
その場合は、大人の作業に誘ってみるのも手です。

一緒に同じ作業をすることで
愛着関係の結び直しだけでなく
身の回りの自立にもつながります。

(ただしこの段階では、自立の方は強く求めすぎず
 あくまでも甘えを受け入れる手段のひとつとして
「一緒に活動する」ことを心がけてみて下さい)



②-a かんしゃくをよく起こすようになった
②-b 気に入らないことがあると「ママが叩いた」「ママが殺した」のような嘘をつく


かんしゃくを起こす発達上の理由として
言葉で気持ちを表現するのが難しい
ということがあります。


言葉には、
・状況や気持ちを説明/整理/分析する
・それを他の人に伝えてコミュニケーションをとる
という役割があります。


悩みやモヤモヤを人に話すだけで少しスッキリするのは、
話す中で、気持ちを整理したり、分析したりということを
無意識のうちにしているからです。

そして聞き手が共感してくれると
「私だけじゃない」「分かってもらえた」
という気持ちになって、安心します。


まだ語彙が豊富でない子どもにとって
状況を説明する/感情を言葉で表す
というのは、難しいことなのだと思います。
(時には大人でも難しいですね)


乱暴な言葉で嘘をつくというのも
今抱いている気持ちに対して
どの言葉を使うのが適切か分からない、
でもこの衝動的な感情だけは伝えたい、
だから取り急ぎ、知っている過激な言葉をひっぱってくる
ということなのではないかな、と思います。
(今の園でも、「○○ちゃん/○○先生なんか、川に沈めてやる」というなかなか過激な、それどこで覚えたんか~い というセリフが時折聞かれるので、気長にかつ真剣に対処しているところです)


なので、過激な言葉に対しては
反応しない方が得策です。

「そう言われたら悲しいな/
 あなたとお話したくなくなっちゃうな」
程度のことを伝えて
あとはスルーすることで、

「この言葉は本当に話したい人と話すには有効じゃない」
ことを子どもに伝えることができます。


その上で
適切な言葉で気持ちを伝える/
状況を説明できるようになる

には、
まずは聞き手が
「何でも話して大丈夫なんだよ」
「何でも聞くよ」
「あなたが話したいことをぜんぶ話し終わるまで待ってるよ、聞いてるよ」
「あなたの言ったことを信じるよ」
という姿勢を示す必要があります。


本当に安心できる環境でしか
人は本音を出せないからです。


そういう意味では
かんしゃくを起こすというのも
ある意味、安心して
感情を表に出している状態と言えます。

つまり、家庭は、このお子さんにとって
安心して感情表現できる場所だということです。


同じように、
園が子どもにとって安心できる場所かどうか
確認する意味でも
「家ではこうなんですが、園ではどうでしょうか」
と聞いてみるのは1つの手かもしれません。


そしてもう一歩ツッコんで

「(わが子に限らず)子どもがかんしゃくを起こした場合、
 先生たちはどのように対応しているか」

ということも聞いてみると思います。


同業者に嫌われそうな提案ですが(汗)
これを聞くことで、
先生の対応を確認できるとともに
「家でも同じように対応していきたいので
 教えてもらえますか」
という相談の形をとることができます。


ちなみに、家で子どもがかんしゃくを起こしたときに、

1,かんしゃくがおさまるのを待つ
(ここで声をかけても火に油&
 子どもが自分で怒りをおさめる体験が必要)

2,客観的かつ愛情を持って見守る
(大人はできるだけつられて感情的にならないように)

この2つを心がけるだけでも、
子どもが少し変わってくると思います。

さらに、気持ちに余裕があれば
適切な言葉を選んでゆっくり話し、
子どもの気持ちを代弁する(受け止める効果絶大)
→子どもの語彙を増やす
ことを少しずつ心がけてみて頂ければと思います。



長くなってなかなか書き終わらないので
いったんここで投稿して
次回に続きます。
(お待たせしない方がよさそうな案件なので)




取り急ぎ追記:
家でかんしゃくを起こす子どもが
園では起こさない
というパターンは多いです。

それは、
幼い子どもにもオンオフがあるからです。
特に4歳半すぎると、そういった社会での顔みたいなものが出てきます。
その分、家ではオフになって、感情をあらわにするというパターンも今まで多く見てきました。

なので、園ではかんしゃくを起こさない
=「園では安心できないんだ」
と結論づけてしまうのも極論過ぎるなと
自分の書いたものを読み直して感じたので、

あくまでも「家で困っているので助けてほしい」という相談事の1つとして、園の先生と話し合ってみて頂けるといいのかなと思いました。

(でもよく考えたら今春休みですね…その間に対策を一緒に考えましょう!)