モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

Q. トイレラーニングと着替えのサポートのしかたについて

【ご相談  2歳4ヶ月 女の子】

こどもがお人形の服を脱がせて
おしっこさせているのを見て、
この春からトレーニングしようとしていたのを
寒い冬に前倒しで始めました。
服の着脱は、手伝ってやっとできる程度です。
この順番は大丈夫なのかな と思っています。

保育園に通った3ヶ月間(1歳10ヶ月から2歳)は、
お友達に触発されたのか
服を「自分で(着る)、自分で(脱ぐ)」
と言っていたのですが、

(引越で再び待機児童となった)今はそれもなくなり
靴や靴下も履かせて〜という感じです。

どういう対応をするとスムーズに自立していくのかなと思ってます。



【回答】

トイレラーニングと
着替えの自立をスムーズに進めるためには
【物の環境】をもう一度、見直してみる必要があります。


見直しポイント① 衣服

以前も衣服の選び方について触れましたが、
montessorilover.hatenadiary.jp


トイレラーニングの時期、衣服は
「子どもの自立をサポートする物の環境」の中でも
特に大切なもののひとつです。


衣服の中でも特に、
ズボンの選び方が重要になります。


2歳児のお子さんでも、自分で着脱できるズボン
という目線で見直すのは


サイズ(小さくないか)
(ピタピタのスキニーより、ゆったりしたタイプ)
素材(よく伸びるもの)
留め具(ない方がベター)


です。

もっと具体的には
脱ぐとき:腰まで下ろしたら、あとはストン!と落ちる
はくとき:両足を入れたらスッと腰まであげられる
ズボンがベストです。


このような目線で選んだズボンとパンツを
トイレラーニングの時期は、
いつもより多めに用意しておくと
お洗濯が間に合います。


もし余裕があれば
ズボンやパンツの前後ろが分かるように
前に印をつけておく
さらに大人の口や手が必要なくなります。



コメント欄で教えて頂いた
無印のズボンや
楽天の関西ベビーというお店にあるズボンがおすすめのようなので
そちらもぜひ参考にしてみて下さい。

www.muji.net


(↑クリックするとお店のHPに飛びます)



見直しポイント② お着替えの場所


低い棚やカラーボックスを
子ども用のクローゼットにして
もしくは高い棚の下の段を
子ども服置き場にして

選んだ服を置いておくと、
「子どもが自分で選んで着替える」環境を作ることができます。


ポイントは

・パッと見てどの服がどこにあるか、視覚で分かるようにディスプレイする
(ハンガーやフックにかける
 またはカゴに入れるなどの見せる収納、
 引き出しならアイテムの写真や絵をつける など)

・服の選択肢は、1つのアイテムにつき、3〜4枚
(残りは洗い替え用に別のところにしまっておき、
 子どもに見えるところは常に3〜4枚)


です。

さらに、子ども用の椅子があると
特にズボンとパンツの着脱は楽です。



「montessori wardrobe」、「子ども カラーボックス」
などのワードで画像検索↓すると
素敵な子ども用クローゼットの画像がいろいろでてきますので、一度ご覧になってみて下さい。

www.google.com


www.google.comwww.google.com





トイレラーニングの時期は
トイレやおまるの近くに

・ズボンとパンツを入れた引き出しやカゴ
・子どもサイズのイス
・汚れ物を入れる蓋つきのバケツ

を用意しておくと

子どもの着替えの「自分で!」を
よりサポートすることができます。


これも

モンテッソーリ トイレラーニング 

で画像検索すると
参考になる画像がたくさん出てきます。

www.google.com




見直しポイント③大人の手伝い方

この記事↓
montessorilover.hatenadiary.jp
でも詳しく書きましたが

「できないところを手伝って
 子どもと協力して行い
 子どもが自分でできたと感じさせる」
ような手伝い方がベストです。


ズボンをはいたときに
前はあげられても、お尻がひっかかった!
できない!やって!
となったら、

前を子ども、後ろを大人が持って
せーので持ち上げる
→はけた!


というような

子どもとのコラボレーション(共同作業)

を描いてお手伝いしてみて下さい。



お子さんが「やって~」と
最初から甘えてきたときには、

全部やってあげると子どもが何もしなくなってしまい、
逆に子どもに丸投げするとかんしゃくを起こしてしまう
という極端な結果になりがちなので、


その間を取って

「一緒にやろうね」と声をかけて
「できないところだけ見極めてお手伝い」
→徐々にお手伝いの部分が減って、
最終的に自分一人でできるようになった

を目指してみて頂ければと思います。


着替えがまだひとりでできないから
トイレラーニングは早い

という発想ではなく、

トイレラーニングも含めて
着替えの練習中

というポジティブな発想で
毎日のお着替えとトイレラーニングを
サポートしていただけたらと思います。


今後、トイレラーニングを進めていくうえで
また何か困ったことがありましたら
ご質問をお寄せください。
(こちらの記事↓のコメント欄にお願いします)

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