モンテッソーリloverのブログ

モンテッソーリ大好き教師の綴りごとです。AMI認定 国際モンテッソーリ教師0-3歳、3-6歳ディプロマ取得。

子どもが集中するには ③大人の関わり方

前回、前々回からの続きです。

1つのご質問にえらい時間がかかっていて申し訳ないです。
許されるなら直接お会いしてお伝えした方が早そうだと思いつつ^^;
自分の整理のためにも、書き残します。

montessorilover.hatenadiary.jp

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子どもが集中するにはどうすればよいか、
ということで

①まずは子どもを観察
②物の環境を見直す

につづき、今回は3つ目の
大人の関わり方を見直す
です。


0-3コースでも
一番大切なのは、人的環境である大人
だということを、何度も何度も言われました。

(そしてあの理不尽に詰め込まれた過酷なスケジュールは
 子どもからの理不尽な要求にも何食わぬ顔で応えられるようになる
 人的環境を鍛えるための訓練だったとしか思えないですw)


実は、ご質問の文章の中で
一ヶ所、気にかかっているところがあります。
そこが変わると、
もしかしたらお子さんが集中するようになるのかもしれない
と感じましたので
失礼を承知の上で、抜粋させて頂きます。



>子どもの手に合う道具、ということで、
 小さなフローリングワイパーも
 目に付くところに置いてあります。

>私が大人用のワイパーですると、
 本人も少しするのですが、
 その後はなぜか私に
 「ここも、こっちも」と指示する係になり・・・
 (私がそう言いながら教えたからか)



何が気になったのかと言いますと

「(そう)言いながら教えた」

のところです。



もしかしたら、ご質問者様は
「口で説明しながら、動作を見せているのかもしれない」
と感じました。


これはご質問者様に限ったことではなく
おそらく多くの大人が
何かを説明するときには、
無意識のうちに「しゃべりながら動いて」いると思います。


でも実は、

・言葉を聞く
・動作を見る

という2つのことを同時に行い
その情報を処理するのは
子ども、特に3歳以下の子どもには
とてもむずかしい

というのもまた事実です。


動作をして見せるときの基本は
「しゃべらない」

逆に、話しているときは
動きを止める。


動作と、言葉を
はっきりと分けた方が
幼い子どもには、より伝わりやすくなります。


そして
動作を見せるときは
一つ一つの動きを分析して
ゆっくり見せる
ように心がけます。


例えば、ワイパーで窓を拭く場合は

①持ち手を両手で持つ
②窓にワイパーを当てる
③上から下へ、ゆっくりおろす
④下にたまった水滴を拭く

の4つの動作にわけて、ゆっくり見せます。


ただし、3歳までの子どもは
大人がして見せている途中でも
「じぶんで!」とカットインしてくるのもまた日常茶飯事w

なので一連の動作をすべて見せてから子どもにさせる
というよりは

して見せる
→「じぶんで!」と言われたらさせてみる
→「できない!」となったらまたして見せる

の繰り返しで、
子どもと協力しながら行う
という心づもりでいた方が、大人の気持ち的にも楽です。


3歳までの子どもへの
動作の見せ方については
こちらの記事もご参照ください。
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そして、子どもがしているときの注意事項として

「大人と同じやり方でなくても
 (目的さえ合っていれば)見守る」

のがとても大切です。


見せたやり方と違う使い方をしていると
私たち大人はつい

「あ~そうじゃなくて!こうだよこう」

と手や道具を持って訂正したくなります。


また、

「次はここやって」「その次はここ」

と、つい大人の目線でやってほしいことを
矢継ぎ早に伝えたくもなります。


が、2歳前後の子どもは特に
自尊心がものすごく強いので
こちらが何かちょっと口を挟んだだけで
「やらない!」とひっくり返ることもしばしば。


そして、ひっくり返るまでいかなくても
大人のほんの少しの声かけで
行動に向かう子どもの「やりたい」気持ちがそがれてしまう
そんな繊細な時期でもあります。


集中するには、まず「やりたい」からスタート。
そのためにも、


子どもは、自分のペースで
目的のある動作を練習している。
その練習のプロセスを味わい、楽しんでいる。

ということを心の片隅に置いて


大人が望むような動きでなかったとしても
声をかけるのは、いったん待ってみましょう。


そして、子どもの目の真剣さや
手に入った力加減などを
観察してみて下さい。


その子なりに、その子のやり方で
一生懸命やっていることが
伝わってきたら
そのまま見守ってあげると


「おかあさんは、ぼくにやらせてくれた」
「わたしを信頼してくれた」

という気持ちに繋がります。


大人が少し我慢して見守ることで、
親子間の信頼関係が育まれると共に


自分には今、
これだけのことにチャレンジする力がある
これだけのことががんばれる
これだけのことができるようになった
だから次もきっとできる


という、自分への基本的信頼感にも繋がります



余談ですが
私が自分の子どもたちへの態度を見直すときに、
いつも思い返すのは
イソップ童話の「北風と太陽」です。


「旅人のコートを脱がせる」
という同じ目的でも
北風と太陽では手段が違い、
結果として太陽が、目的を達成します。

北風が、風の力でコートを吹き飛ばそうとしたのに対し
太陽は、温めることで旅人自らがコートを脱ぐように導きました。


私たち大人はつい
自分の思うように子どもを動かそうとしてしまいがちですが
力ずくで立ち向かうほど、うまくいきません。


同じ目的を達成するなら
愛を持って、温かい気持ちで
子どもが自らそこへ向かうような
そんな態度でいられるよう心がけています。
(と言いつつ現実は北風になってしまうことも多々あり…自省を込めて書き残します)


子どもの動作を見守るというのは
太陽と同じような、温かい愛があるものだと思っています。



ただし、
目的から外れた使い方をしていたら
何度か正しい使い方を見せて
それでもだめなら
いったん止めにするという
制限もこの時期は必要です。


例えば、ワイパーで窓をガンガン叩き出したり
振り回してみたり、投げてみたり


目的とは明らかに違う危険行為をするときは
子どもの心が、この道具を使えるようになりたいという方向に
向いていないサインです。


このような子どもの行動は
見守る必要はなく
むしろすぐに止めなければいけません。


ということも併せてお伝えしておきます。


www.kodomonodouguya.com




ご質問者様のお悩みが少しでも晴れましたら幸いです。
長いことお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。



引き続き、ご質問募集中です☆
何より、私自身の学びになるので、ご質問していただけたらほんとに喜びます。
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