モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

モンテッソーリ教育が漫画に!というニュースについてあれこれ

故・相良敦子先生の「ママ、ひとりで手伝ってね!」が漫画化されるそうです!



私もこの漫画の原作本からモンテッソーリにハマった一人です。

でも、本の方は字が小さく、行間も詰まっていて
子育て中の親御さんに「これ読んで!」というには少し重荷だな、、、
とも感じていて。

なので漫画化はとても嬉しいです。
漫画最高。
難しいけど多くの人に伝えたいことは、もう全部漫画にしちゃえばいいよね!
(なんて乱暴


実は、4~5年ほど前に、
モンテッソーリの漫画を出そうと試行錯誤していた時期が私もありました。

でも私のモンテッソーリ教師としての経験不足
及び漫画の構成力不足で
(あと私のこだわりとか、結婚のタイミングとか自分勝手な理由諸々により)
頓挫、、、

漫画担当の友達、モンテッソーリ関連の先生方、
出版社の方、出版社の方を紹介して下さった方、
たくさんの方々の時間と手間をムダにしてしまい、
とても申し訳なかったという苦い経験があります。
(関係者の方々、その節は本当に、申し訳ありませんでした!!!)


今回漫画化される「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」
の個人的感想を以下につらつらと。
(漫画の方ではなく、原作の方です)


普段見ている子どもの姿が
これを読み終える頃には違う見方になるような
そんな本です。

・何でこんな小さなことにこだわるのか
・どうしてかんしゃくを起こすのか
・大人から見たら不思議なことを繰り返すのはなぜか

などなど、モンテッソーリの子どもの見方満載です。

私はこのモンテッソーリの子ども観に
ものすごーーーーーーーく共感したので、
もっと知りたい!とその勢いのままに
国際モンテッソーリ教師養成センターに飛び込み、今に至ります。


なので、子育て中の方で、モンテッソーリ気になるって方には
ぜひお薦めしたいです。

で、
ここからは少し批評めいた内容になってしまうのですが、、、
若輩者が失礼いたします。


この本に、書かれていないことがあって
それが入ってたら、もうホントに最高なのにな!
と思うところがあります。


それが
「子どもの見方はわかったけど
じゃあ、実際の生活で
子どもの困った行動に、どう対応すればいいの?」
ってところです。

つまり、大人の役割の部分が、弱い。

実際、子育てや保育をしていて
知りたいのってこの「大人の対応のしかた」なんじゃないかなと思うのです。

もちろん、子どもの見方が変わると
大人の対応も変わってくるので
それだけでも、この本が果たした役割はとても大きいと思うのですが

「どういうときに、子どもの行動を止めなきゃいけないか」
「止めなくてもいい、見守っていればいいこととの線引きは何か」

とかそこまで書かれていたら、完璧…!!!
とつい、思ってしまうのです。

これが書かれていないがゆえに
口コミの中には

「こんなに子どもに自由気ままにさせてたら将来が云々」

といったものもあり、

違うんだよ!
自由の中に、ちゃんと制限があるんだよ!
制限のある、枠組みの中の自由なんだよ!

と心の中で叫んでいます。
(じゃあそれをここに書きましょうねって話なんだが)



あとはですね、
これだけを読んで
モンテッソーリのすべてが分かった気になっていると
痛い目にあいます(体験談)。


特にモンテッソーリ教師として
クラスを運営していくには
もっともっと学びが必要ですし
学びの上に子どもとの経験が必要で
その経験をフィードバックする子どもからの学びがまた必要です。
(つまりはずっと勉強です)


何度も言いますが
モンテッソーリの入門書としては、とても素敵な本だと思うのです。


だから今回の漫画化は本当に嬉しい。

早く発売されないかな!とりあえず予約してこよう~♪