何度でも言う。モンテッソーリ教育はあくまでも子どもが育つプロセスであって、目的ではない。一番大切なのは、目の前の子ども。
藤井特需で、大人たちが(モンテッソーリ関係者ですら)こぞって
「うちでもハートバッグを!」
みたいになってるので敢えてあまのじゃく発言。
ハートバッグを作ることそのものを目的にすると、
一番大切な子どもを見失うぞ、と。
子どもが自分で「やりたい!」と思ったものを選んで、何度も繰り返す、
その過程で「結果として」集中力や決断力が育つ、のであって、
だから子どもの自己選択と繰り返しの自由を邪魔さえしなければ、
活動そのものは何でもいいんだよ。ハートバッグにこだわらなくても。
(自分や人や物を傷つけることでなければというのは大前提で。)
活動の一つとしてハートバッグがあるだけで、
それをたくさん作ること=集中力がつく!だからうちの(園の)子にもさせなきゃ!
ってなったらもうその時点で大間違い。
大人がしてほしいことを子どもにさせる、その時点で、
子どもがもともと持っている自然な発達の力をサポートする
という大人の役割から大きく外れてるから。
もちろん、活動の選択肢が一つ増えるというその程度の意味でハートバッグの活動を準備することは、まったく問題ないし、特に反対もしないけど、「ハートバッグのお仕事、出しましょう!やらせましょう!」みたいになってる大人には、まぁとりあえず落ち着けと伝えたい。
それ、子どもが本当にやりたいと思ってる?大人がやらせようとしていない?