モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

絵本熱が、止まらない。

きっかけは、今の職場が開園したときに一冊も絵本がなかったので
BO●KOFF(隠れてない)を巡って100円か200円、高くても300円までの絵本や図鑑を買いあさったことなんですけども。

最初はそんなネガティブなきっかけで価格縛りで絵本を探しているうちに、
これが楽しいんだ宝さがしみたいで。あの山のような絵本の中からいい絵本を(しかもお安く)見つけたときのアドレナリンといったら。

えっ!この不朽の名作が100円でいいんですか本気ですか正気ですか後悔しても知りませんよ買っちゃいますからね的な出会いや
価格で選んだけどこれとってもいい絵本じゃない!今まで知らなかったのが悔やまれる的な出会いが満載で

購入して家に持ち帰った後、今の職場に持っていく前に自分の手元に置いて楽しみたいな…みたいな変な欲がでてきて
あまりにいい絵本だと見つけたときに同じのもう一冊買ったりして
さらに古巣(あかね)にも持っていきたくなってさらにもう一冊買ったりして

それも数冊でやめればいいのに出先でB●OKOFF見つけるたびに「ここではどんな絵本に出会えるかな♪」とか思いながら絵本コーナー漁ったりして(ひどいときには下の引き出しまでのぞく始末)


なんてやってるうちに気づいたら今現在、家に絵本が100冊以上あるな、今数えてみたら。あれ。おかしいな。
(注:筆者は子なし夫婦2人暮らしでございます)


あげくのはてに「絵本収納するスペースが足りない…絵本棚ほしい…」となって検索した結果、パソコン開くと宣伝バナーがおススメの絵本棚をガンガン勧めてくるというよくわからない状態になっている。(まだ購入までいっていないあたり最後の冷静さは失っていないと思っていますよ、えぇ)


と、ただ今絶賛爆発中の絵本熱ですが
爆発ついでにここで
「あまりにも気に入ったので複数冊買った絵本」
を勝手に紹介したいと思います。

いつも定価で買わず、絵本作家さんには申し訳ないことだよな…と常にうっすら感じているのでその罪滅ぼし的な意味も込めつつ宣伝も兼ねて。というのは建前で、ただ単に私が紹介したいだけです。


1冊目「はなをくんくん」

はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

黄色い表紙が印象的なこの絵本。
中を開くとモノクロで描かれた森と動物たち。

冬の山で、何かのにおいを嗅ぎつけた動物たちが
少しずつ巣穴から出てきて
そのにおいのもとへ駆け寄ると…

最後のページの色使いに、もうそこまで来ている春への喜びを感じられます。
まさに今の季節にぴったり。


読み聞かせ対象は、3歳以降。
(1ページあたりの文章はすごくシンプルで短いので1歳~でも聞けそうですが、擬人化された動物が出てくるという理由で3歳以上にしています)



2冊目「ねむれないの?ちいくまくん」

ねむれないの?ちいくまくん (児童図書館・絵本の部屋)

ねむれないの?ちいくまくん (児童図書館・絵本の部屋)


まず絵柄に惚れ込む。優しい淡いタッチ。くまさんの目の描き方がまた優しさあふれる感じ。

夜、寝室の暗闇が怖くてなかなか寝つけないちいくまくんと、そのつど、言われたところを明るく照らし、ちいくまくんが怖がらないようにしてくれるおおくまさん。二匹のやりとりが愛情あふれていてユーモラスで可愛い。

それでもどうしても部屋のどこかに暗闇を見つけてしまい、怖くて眠れないちいくまくんにおおくまさんは…

夜眠る前の一冊におススメ。読み聞かせ対象は3歳以上。「はなをくんくん」よりは文章が長いですが、3歳なら聞ける量です。


3冊目「きょうは みんなで クマがりだ」

きょうはみんなでクマがりだ (児童図書館・絵本の部屋)

きょうはみんなでクマがりだ (児童図書館・絵本の部屋)

これはもともとあかねの保護者の方があかねに寄付して下さった絵本で、とても印象が強かったので自分用にも欲しいなと思ってたものの一つです。そういう絵本があかねにはわんさかあります。財産ですね…

クマ狩りに出かける家族に、道中、さまざまな障害が立ちはだかりますが、それらを何とか越えてついにクマに遭遇!しかし…


繰り返しの文章、徐々に大きくなる擬音、交互に来るモノクロページとカラーページ、眺めているだけでとっても楽しい。声に出して読んだらもっと楽しい。日本語訳の力も大きいですねこれは。

そして今気づいたけど、さてはクマの絵本に弱いな私。

でもこの絵本に出てくるクマは全然可愛くないよ!w 
むしろ怖いよ!

というわけでリアルさも含め、対象年齢は2歳以上。リズムが小気味いいので2歳でも伝わると思います。


4冊目「トムとピッポ さんぽへおでかけ」

トムとピッポさんぽへおでかけ

トムとピッポさんぽへおでかけ

そしてどうやら私、このヘレン・オクセンバリーさんという画家が好きなようです。これも今気づいた。

何が好きってね、基本、目が点で描かれてるんですよ。点なのに、ものすごく表情が豊かなんです。全体的な印象としても、リアルなのに温かみがあって大好きな絵柄です。


冬のある日、お母さんと一緒にお散歩に出かけるトム。お気に入りのぬいぐるみのピッポも一緒に。途中ころんで泥だらけ、帰ってシャワーを浴び、暖炉の前で温かい飲み物を飲みます。

と、夫曰く「絵本ってオチないんだね!」という内容ですがw、そうですこの時期の子どもにはオチなんて必要ないんです。日常の小さなひとつひとつのことが、大きなできごとなんですきっと。

絵本を読み聞かせてあげるとき、大人はついそこに込められた教訓とか賞罰とかオチとか気にしてしまいがちですが、そんなの一切関係ない、日常のちいさな一コマを丁寧に描いた良書です。

お母さんにしてもらったことをそのまま同じようにピッポにしてあげるトムの姿がとてもいとおしいと同時に「吸収する時期の子ってこんな感じだよな…」と要らぬ専門的目線で見てしまい、でもそれはさておき、トムの可愛らしさとお母さんの優しさに心温まる一冊。



5冊目「いっぽ、にほ…」

いっぽ、にほ…

いっぽ、にほ…

これもお散歩にでかけた親子の本です。

これはねぇ…感覚の敏感期の子どもってまさにこんな感じだよね!という絵本です。

さらに言うと、この感覚の敏感期の子どもといるお母さんのスタンスがこれまた素敵ですね!という絵本です。

散歩に出かけても、見るもの聞くもの触るものすべて初めての子どもは、なかなか前に進みません。
この絵本のお嬢さんもおそらく家からそう遠くへは進んでいない様子。一歩進むたびに「みて!」「あれはなあに?」とお母さんに尋ね、知りたがり、時には何かの物音に聞き入って静かに佇んだり。

それでも「なんてたのしいおさんぽだったこと」「ありがとう、かわいいこ。いろいろなものをおしえてくれて」と女の子に伝えるお母さん。
その時期しかない子どもの目線で一緒に物事を楽しめるって、なんて幸せなんだろう…という気持ちになりました。


わーもうきりがないからこのへんで強制終了しますが、書いていてあまりに楽しかったので近いうちにまたやります。