モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

オムツと進級の件

もー、サクッと書こうサクッと
もっとポジティブなこと書きたいし

「オムツが外れないと2歳児クラスにあがれない」
と言われた側の心理状況や発達段階を考えてみる。

1.子ども本人

まだ小さいから、自分だけ1歳児クラスに残らされてることが分からない=傷つかない

もしくは

「2歳児クラスに上がるためにトイレでおしっこがんばろう」って思う=やる気につながる

とか思ってたら大間違いなんだな

むしろ逆なんだな

2歳前後って自我が強くて自尊心がものすごく高い時期。
イヤイヤ言うのは
「私の考えもちゃんと聞いてちょうだいよ!あなたが勝手に決めないでよ!」
という自尊心の表れ。

そして大人が思う以上に、理解力がある。周りの人のこともちゃんと認識してる。お友達のお顔と名前も一致してる。ルールもそのつどだけど、認識できるようになっている。

だから突然、今まで一緒に過ごしてきたお友達と離されてしまうという状況、しかもその理由が「自分がトイレでおしっこできないこと」だというのは子ども本人がしっかり認識できてしまうし、そんなこと勝手に大人の都合で決められた日には自尊心がとても傷つく。

かといって、トイレでおしっこをするというのは、前にも書いたけど
・膀胱におしっこがためられる
・ズボンやパンツが自分でスムーズに脱げるようになる
・トイレに座るまでおしっこを我慢することができる
・トイレに座った時点で初めておしっこを出すことができる

とかいろんな条件をクリアしてやっと成功すること。身体の発達によるところも大きいんです。

それができないから進級できないなんて、子ども本人がどうしていいか分からない。
今まで過ごしてきた友達と一緒にいたいのにそれもできない。結果、とても傷つく。

しかも、早生まれの子に関していうと、
「おむつがおしっこで濡れて気持ち悪い」
という感覚が分かるようになるのが冬あたりなんですよ

冬のオムツはずしが他の季節に比べて不利なことは言うまでもない。

現に、オムツはずれてパンツで過ごしている子たちですら、寒いからトイレに行きたがらなくて、盛大におもらししまくってます。

産まれた時期の違いで、オムツが外れる時期にも影響が出る。

そんな自分の意志でコントロールできないことで、進級を妨げていいのか。そんなわけあるか。



ちなみに、何度も書くけど、「おむつ外れた子から年度途中でも進級OK」だったらいいんだよ!むしろそれは子どもの自立に任せた自然な流れ。

みんなが一律に4月に進級する中で、おむつを条件に進級できない状況があるっていうのが問題だと思ってます。



2.親御さん

imagine…想像してみて下さい…

「あなたのお子さんはオムツが外れていないので、2歳児にあがることはできません」

と言われたときの心境。


傷つくわ焦るわ、ぱっと思いつく限りいい心情ではない。


焦ってトイレトレーニング始めて、でもおもらしばっかりで、「うちの子だけどうして」って感じたり、「どうしてできないの!」って責めてしまったり。「私の育て方が悪いのかしら」って自分を責めてしまったり。しそうじゃないですか。あくまでも推測だけど。

「進級するためにがんばろうね!」
なんてポジティブな気持ちになんて、なれるわけないじゃないですか。

ちなみに、お子さんがいる友達や保育者にこのルールのことを話したところ、ほぼ全員が「えっーーー!!!」という反応でした。って当たり前か


親御さんの心理的負担が大きいと、その分子どもにもネガティブにはね返ってくる
というのは現場にいたらよく感じることです。

だから親子ともに笑っていられるような支援のしかたを保育者側は考えて実行していかなきゃならないとも感じてます。


あの、いいんだよ、園で布おむつを使用して、自然にパンツにつなげるお手伝いをするというスタンス自体は。子どもの自然な自立を促すという意味で。排泄が自立すると他の部分も自立できるから。

でもそれが巡り巡って、今回の進級ルールのように、親御さんの心理的負担になってしまったら、それはやっぱり不自然なんだと思うのです。



以上、当たり前じゃねーか的なことをつらつら書いてみましたが、書けば書くほど当たり前じゃねーか感がぬぐえなくてむなしい…大丈夫かこの園…

昨日もオムツの子を連れてトイレに座るよう誘ってみましたけど、誘った段階で「イヤ」とお断りされ、それでもいちおうトイレに座ってくれたのですが、出ませんでした。

そりゃそうだよね。まずは「ちっち、でた」って教えてくれるところからだよね。こっちが外そうとしたらダメよね。ごめんね。

ってなりました。

あーーーーーーーーーーーー!