モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

「オムツがはずれなかったら2歳児クラスにあがれない」ルールの何がどう問題なのか

前回のお題にこたえていくシリーズ。
全部をまとめて書くと何日もかかってしまいそうなので
思いつくところからざくざくつづっていきます。


1歳児が2歳児に進級するために
オムツがはずれていることが条件とされることの
何が問題か。


産まれた時期や、身体の機能・発達の違いという
本人の努力や意思だけではどうにもならないことを理由に
私たちは子どもを差別します


という意思表示をしていることとイコールだということ。
たとえ本人たちがそういうつもりじゃなくても。

現に、今1歳児クラスでオムツをしているのは
1,2,3月生まれの早生まれの子どもたち。
(ほかの子たちは時に盛大におもらししつつ、パンツで過ごしています)


早生まれの子どもたちは進級直前に2歳になります。
一方で、4月生まれの子は、進級したらすぐ3歳になる。

2歳になったばかりの子と、3歳になる子の違い、
子育て・保育経験のある方ならよくわかると思います。


そこになぜ一律のルールを設ける必要があるのだ。


たとえばこれが、
「おむつが外れた子から順番に(年度の途中でも)2歳児クラスに進級OK」
という柔軟なルールだったらまた話は変わってくるのだけど、そうではない。



この「おむつ外れないと2歳児クラス進級NG」ルールをまじめに守る大人から
子どもが得る無意識のメッセージ

「産まれた時期の違い、身体の違いという
本人の努力や意思だけではどうにもならないことで
人を差別していいんだ」

ということ。

これが私個人が思ういちばん質の悪い理由です。

だから即刻やめていただきたい。
と感じるのです。


このメッセージを受け取った子どもや保護者側の影響についてはまた後日。



…にしても、書いてて「これって当たり前だよな。何でこんな当たり前のことを私必死に書いてるんだ」感がぬぐえないのですが。この無意識メッセージって横浜市教委の「150万おごりはいじめじゃない=おごりって言えば恐喝もいじめ認定しませんよ、私たちはいじめられている子を守る気ありません」に近いものを感じてしまう…モンテ云々の前に教育者・保育者としてアウト~☆