「選べる」は楽しい 制服と思春期の話
今回はあんまりモンテッソーリ関係ない内容です。と先に書いておく。
以前、こんな記事を目にしまして。
www.asahi.com
確かに学校の制服って、メーカー指定があってそういうのに限ってダs(ry
素材が意外とペラペラで、冬めちゃくちゃ寒かったのを思い出します。お値段けっこう張るのに。その分厚くしてくれ~ぃ(たぶん流行らないライス風)
あとは、思春期ってホルモンの関係で身体のサイズがどんどん変わっていくから、そのつど買い替えるの大変ですよね。特に男子。
そして普段はジャージだったりするから、制服着るのはテストの時と学期の最初と最後だけみたいな、もったいない感じでしたねそういえば。
そして上の記事を読んでいくと、制服メーカーが教師の天下り先云々という腹黒い政治的な話まで出てくる始末。やめんかいw
という様々な問題も、
中3~高3まで通った母校のやり方だったら一発解決するんじゃないかしらこれ
と感じたのでどういう方式だったか書き出してみることにしました。
といっても大したことじゃなくて、
・学校から支給されるのは、ブレザーの胸元につけるエンブレムとネクタイ2本(高3になると専用ネクタイもう1本)のみ
・あとは紺ブレ、白シャツ、グレーのボトムス、紺グレー黒のニットという大まかな指定のみ
これがもう、メリットしか思いつかないんですよ。
なので以下に思いつくまま羅列。
- メーカー指定なし!各家庭のお財布事情に合ったものでOK
もともと私の母校は「在外施設」扱いで、世界各国から生徒が集まってくる形の日本人学校。日欧米といった先進国ならともかく、アジアアフリカ圏から来る子たちも、自分の住む国で制服をそろえないといけないという事情がありました。(ちなみに私はトルコ)
だからメーカー指定なんてものはなし。というか物理的に無理でした。(学校推奨という形でハロッズがありましたけども強制ではありません。つか高くてダサかったw)。
つまり、大まかな指定から外れていなければ、極端な話ユニクロでもいいってことです。
ユニクロのニットとスカートで制服OK!ってなったら、親の立場としてもありがたいんじゃないかしら。
www.uniqlo.com
www.uniqlo.com
生徒側としてもこれなら可愛い♪(私が通っていたころはユニクロなかったんだよね…ちぇー)
- 選べる楽しさが残る大まかな制限
特に思春期の子にとっては「選べる」かどうかってすごく大きい。
紺ブレならシングルでもダブルでもどっちでもいいし(あんまりダブルの子はいなかったけど)、
ニットはカーディガンでもVネックでも丸首でも(ネクタイが見えれば)OK。休日ならタートルネックでもOK。
スカートに至っては、プリーツでもタイトでもフレアでも(土日や冬ならロングでも)よかったんです。これは思春期女子的にものすごく楽しい。私もプリーツ1枚、キルトスカート1枚、タイト1枚、友達から借りっぱなし(こらw)のロング1枚を着まわしてました。楽しかった…
当事者としては、これはほんとよかったです。
自分の体形に合った服、その日の気候や気分に合わせて服を選べる
という割と当たり前のことが制服時代でもできるという喜び。
というか制服時代ってそんな当たり前のこともできないのか…そりゃ窮屈だわな…ましてや思春期という多感な時に…と書きながら思う。
- でも制服としての統一感はバッチリ残ってる
色味の統一感とネクタイ・エンブレム効果ですかね。制服感はばっちりあるんです。集団でいると「あ、〇〇校の生徒」ってすぐわかります。
これは大人側(学校側)のメリットかもしれませんが、生徒としても学校の看板をいちおう背負ってるわけなので、外でそんなに悪いことできません…って当時はそこまで深く考えてなかったけど。あんまりそういうことしようとも思わなかったけど。ていうか外に出られるの1学期に1~2回程度だったから嬉しくて嬉しくてってこれ言い出すと違う話になるので割愛
- 制服の気楽な面も残ってる
完全私服と違ってセンスや家庭の経済事情の格差が表面化しにくいのは、当事者にとってかなり気楽です。私センスいいとは決して言えなかったのでね。自覚あり。
何よりも、ある程度は枠組みがある方が、選ぶ方も楽なんですよね。スカートはこの数枚の中から、ニットはこの4枚から、みたいな。ここまで読んでもらって分かると思うんですが、私基本めんどくさがりです。w
でも個性やほかの子たちとの違いも少しは出したい、みたいな面倒なところもあるんだよ思春期は!www
と多少乱暴に書き連ねてみましたが、今の日本でもこのやり方いいんじゃないの…と思います。デメリットが思いつかない。天下り先がなくなるくらいか?www
だって、とあるデータによると、日本の子どもの6人に1人が貧困ですよ今や。なんてこったい。どうなってるんだNIPPON。お高い(上にダサい事が多い)メーカー指定の制服に、何のメリットがあるというのだ。
完全私服と完全指定制服の間を行く母校のやり方、今振り返ってもいいなぁと思うのであります。学校関係のエライ人が参考にしてくれると嬉しいのだけど。