モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

好きなことに没頭できる強み

以前、実習先のモンテッソーリ園で
卒園児さんの話を聞きました。


お友達数人のグループから
「ねぇねぇ、あの子気に入らないから、無視しようよ」
と誘われたAちゃん(仮)。
確か当時小学3~4年生くらいだったと記憶しています。


あぁ、こうやっていじめが始まるんだな…
そうだったそうだった 
私が小学生の時もそうだった
それって今も変わらないんだな…

と自己の体験と重ね合わせて
悲しくなりながら聞いていた私ですが、


そんな意地悪な声をかけられたAちゃんの答え;



「あ~ごめん!
私いろいろ調べたいことがあるから忙しいの」





ポカーン




終了~☆


少なくとも、Aちゃんの中では終了。

「そんなこと、やめなよ」(反発)
でもなく
「そうだね、無視しちゃお」(同調)
でもない
かなりの独自路線を行くこの答え。


私の予想の斜め上の答えでした。

「そんな(くだらない)ことしてる時間は
私にはないの、ごめんね!
だってまだまだ知りたいことがいっぱいあるんだもん!
そっちに時間使いたいんだもん!」

ってことか。。。

「知らないことを知りたい!」
「もっと深く追究したい!」
という知識欲が
友達と群れたい気持ちに断然勝っている状態。


う~ん素敵…惚れるわ☆


周りがどう思おうと
自分が好きなこと、やりたいことに没頭できる。

これって世の中をポジティブに生き抜く
ものすごいだと思います。

(その力、私も学生時代に欲しかったな…
遅ればせながら今そうなってるからいいんだけどw)


おそらくこういう子どもって
学生生活の中では浮いていて
「変わった子」扱いされることも少なくないと思います。

そしてその浮き具合によっては
お友達が極端に少ないこともあります。


だからどうした。

とはね返せる強さが、本人の中にあります。

だって本人は幸せだから。

好きなことを好きなだけ追いかけられる情熱が
本人の中にあるから。


はた目から見ていても

自分の「これ好き!これやりたい!」
に忠実に行動できる方が
よっぽど幸せな人生じゃないか。

少なくとも
友達と悪意の部分で結びつくよりも。

(実はこの結びつき方って、ものすごくもろくて
いじめてた側がいじめられる側に回るなんてのも
よくあることですよね。。。)

と思うのです。


だからもし
ご自分のお子さんが、何かに没頭するあまり、
お友達が少ない気がする…
と心配されている方がいらっしゃるとしたら

その没頭できる力は人生を幸せに生き抜くうえで
かなりの強みになるので
どうか大事に育てていただきたい

とお伝えしたいです。

そしておそらく
その「好きなこと」つながりで
仲間はいくらでもできます。

そのつながりは、
「クラスが一緒」的なつながりよりも
はるかに強いかもしれません。
もしかすると一生ものになるかもしれません。

(私も、モンテッソーリ好きでつながった方たちとは
一生大切にしたいご縁をいただいています☆)


大人ができるのは
好きなことが追究できる場に
お子さんを連れて行ったり紹介したりして
好きなことから人間関係が広がったり
知識を深めたり広げたりして
人生を豊かに生きる
お手伝い
なのかな~と思ってます。


子どもたちが好きなことを見つけて
それを追究できる自由が与えられますように☆