モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

叩く、押す 1~3歳半頃

子どものトラブルシリーズが続いております。
(そういう時期だということを察していただけると幸いです。ぬはー)


叩く、押す

この子どもの困った行動に対して大人ができることの中で
今まで教わった中でかなり目から鱗だったのは

①普段から言葉の発達を促し、言葉で気持ちを伝える土台を整える
②同じ行為ができる代わりの環境を用意する

の2点です。


①については前回書きましたので、
今回は②の

同じ行為ができる代わりの環境を別に用意する

について。

これは前にも書きましたが
montessorilover.hatenadiary.jp


叩く、押すなどのトラブルの場合にも応用できます。



例えば、お友達をたたいてしまう子どもには
「人をたたいてはいけないよ、でもこれならいいよ」
と太鼓やお布団を叩かせる。


すぐ友達を押してしまう子どもには
「押さないよ」と伝えるのとは別の場面で
相撲を思いっきりとる。



最初、これを聞いたときは
「え、関係なくね?」
と思ってしまったんですが(すみません)

子どもの、一時的にカッと急上昇する
「叩きたい!」「押したい!」
という暴力的な動きの欲求を
別の形で解消させる

ということが意外と有効なのです。


例えは悪いかもしれませんが
漫画「クレヨンしんちゃん」で
ねねちゃんのママがウサギのぬいぐるみを
ボスボスやってる場面を思い浮かべてみてください。

大人でも、やり場のない怒りをどこかにぶつけたいとき、あります。
子どももそこは同じだと思います。
それを理性で止められるかどうかの違いだけ。

でもぬいぐるみだとかなりかわいそうなことになるので(苦笑)
干してあるお布団や太鼓など、最初から「叩いていい」物をおススメします。



「噛む」が、言葉がまだスラスラ出てこない段階のお子さんに多く見られるように
「叩く」「押す」は、
もともと持っているパワーが強いお子さんによく見られる行為です。

(パワーがそんなにないお子さんは、何か思い通りにならなかったとき
ただ泣くだけだったり、すぐあきらめてしまったり
隠れてやったりという傾向があります。
あ、次回はこういう見逃されやすいおとなしいタイプの子どもの対処法について書こう…
←いつも思いつき)

その生まれ持った強いパワーを別の形で発散させることが
「叩く」「押す」というトラブルの場合でも求められるということです。


と自分にも言い聞かせてまた明日からの保育がんばります。