モンテッソーリloverのブログ

モンテッソーリ大好き教師の綴りごとです。

3歳以上の子どもどうしのトラブル

前回に続き、子どもどうしのトラブルの話です。


年中さん、または4歳になった頃から
「人の気持ち」にも少しずつ気づき始めて
自分の思いのままに友達のものを奪い取る
というのは少なくなりますが、
それでもトラブルになることはよくあります。

この時期によく見られるのは

「先生、○○ちゃんが、何々した~!」
「違うよ、先に××ちゃんが何々したんだよ!」

と大人に現状を説明して解決を求めようとする姿。


これは、あかねの園長先生の表現をお借りすると

「子どもが思考停止した状態」。


子どもが自分で考えることをやめてしまい、
大人に味方になってもらって
自分の主張を何とか通そうとする姿です。


私は先生になってから4年目くらいまで、
この子どもからの助けを求めているかのような口調に振り回されていました。

大人である自分が、その場の状況を判断して、
不公平にならない判断をくださないといけないのか
と思ってしまい、そのたびに頭を抱えていました。


が、園長先生の一言で、
とっても楽になったのです。


「先生、先生が考えなくていいの。
 どうしたらいいかは、
 子どもが自分たちで考えて話し合って決めればいいのよ」



そのときも確か、
「僕がいちばんだったよ!」「私だった!」
と並ぶ順番で3人の子どもが言い争っていたんですが

「じゃあこの3人で話し合って決めてね、
もう時間だから先生と他のお友だちは先に行きます」

と言って他の子を先に連れていこうとしたら
それは嫌だとばかりに3人の中で並ぶ順番を決めて
あっという間に解決したのでした。笑


これが4年目のできごと。
端から見たら大したことないことだと思うんですが
それまでずっと、子どものケンカの仲介で悩まされていた私にとっては、とても印象深いできごとでした。


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前回の「自己中な2,3歳」のトラブルと共通するのは

最終的に
【子どもが自分で考えて
 気持ちを言葉で伝えつつ
 相手の気持ちも尊重する】
ところ。

子どもどうしのトラブルにおいては
ここに導くようサポートするのが、大人側の基本姿勢になるのかな、と思います。



つい先日も、今の園の年中さんが
「○○ちゃんの隣がいい~」
と、おやつの席を巡って駄々をこねていたので

「それは先生に言うんじゃなくて
 ○○ちゃんのお隣の△△ちゃんに伝えてごらん。
 『席を交換して』ってお願いしてみたら?」

と、子どもどうしで話し合うよう、提案。

おやつを他の子に配りながら成り行きを見守っていると
△△ちゃんも頑として譲らず、しまいには駄々をこねていた子が泣きじゃくり始めます。

「他のお友だち待ってるから、先におやつ食べ始めてもいい?」

と伝えると、
駄々をこねていた子は泣きながらも
渋々別のところに座りました。


この場合、
双方が納得できる形での円満解決ではないのですが
ちょうどその駄々をこねていた子の連絡帳に
「自分の思い通りにならないと泣くことが増えました」
と書いてあったので、
この子にとってはこういう経験も必要かなと判断。

何よりも、子どもどうしで(一方が我慢していたとしても)決めたことを尊重しようと思い、そのままにしておきました。

でもいざ、おやつが始まってしまえば
駄々をこねていた子も他の子も、
何事もなかったかのように楽しそうにしていました。
(これも子どものリセットパワーかな?)



この
【子どもどうしのトラブルは
 子どもどうしの話し合いで解決に向かうよう導く】
ことを知ってから、こちらがブレることはほとんどなくなりました。


そしてこの大人の対応は、
実は子どもにとっても、とても大切なことだとも感じるのです。


子どもが自分で考え、
自分の主張を言葉にして伝え
相手の主張も聞く。

その言葉でのやりとりの中で
そしてそのときの状況に応じて
どうしたらいいのか決める。


思考力、表現力、判断力、暴力によらない解決力。
大人になってからも必要な要素がたくさん入ってます。
(未だに私自身が苦手なことも)


これらは一朝一夕に育つものではなく
ひとつひとつは些細に見える体験の積み重ねで
少しずつ育まれるものなんじゃないかと感じます。


だから、大人が決めてしまえば早いこと、
上の例だと
「○○ちゃんの隣はもう空いてないから
別のところにして」
と命令してしまえば済んでしまうような小さなことでも

【子どもどうしでどうしたらいいか考えて決める】
ことが優先されてもいいのではないかな

と個人的には感じるのです。



とかなんとか書いてたら、
同時期に別の事案が発生…orz

噛みつき、です。

次回はこれについて書いてみます。
うぅ…心労が絶えない。涙