モンテッソーリアン、里親になる。

10年モンテッソーリ教師をやってみて向いてないことが分かった(笑)ポンコツモンテッソーリアンの里親活動奮闘記録。

ノッポさんからのメッセージ「あの頃小さかった人たちへ」

「できるかな」のノッポさんのインタビューを
見つけました。

http://www.asahi.com/sp/articles/ASHCW5GZ2HCWUEHF00R.html

まさに世代ドンピシャの私。
懐かしい!変わらない! と読み進めると、

81歳(!)のノッポさんが、あの帽子をかぶると
今でも歓声があがるとのこと。
大人が幼い頃に戻るんでしょうね、と。

そのあとの
《大人ぶっていませんか》
というコラムの中の

「子どもを『小さな人』と呼ぶ」

というフレーズが妙に心に残り、次いで

「子ども目線という言葉が嫌い。
『子どもの目線に下がって』なんてアホらしい。
 大人が忘れてしまっているだけ。
 上から目線で命令ではなく、
 相談してごらんなさい。
 小さな人はとんでもなく賢い」

という言葉に、ドキッとしました。


私も何気なく使っちゃってる言葉で、
前回の記事でも普通に使ってたけど
実はそれって、無意識のうちに
子どもを上から見ていて、
見下して接してたのかな~、とちょい反省。


そして、

モンテッソーリを知ったとき
子どもって、こうなんだ
ってことに、何であんなに感動したのか

ということが、急に蘇りました。


自分が子どもだった頃に

初めて見る世界にいちいち驚いたり、
ドキドキしたり、ワクワクしたり、
これは何回やってもこうなるのかな?と確かめたり
うまくできなくてイライラしたり
でもそれを乗り越えてできたとき、
すっごく嬉しかったり

今、目の前にいる子どもと
全く同じように自分もしていた頃の記憶が
おぼろげながら蘇ってきて

それで、大人になった今も
子どもと一緒に、いちいち驚いたり、
ドキドキしたり、
やっぱりそうだね!と確かめたり
イライラを乗り越えて喜んだり

子どもの気持ちに自分も戻れて
子ども時代を追体験できるのが、
本当におもしろくて、嬉しくて、
なんというか、貴重な、愛しい体験だなと思い、

自分の子どもの時も、
今、目の前の子どもも同じ
子どもってこうなんだ!っていう
昔も今も変わらない、共通するところが
時代も個体差も越えて、あるんだな

ということに気づいて
モンテッソーリって、おもしろい!
と感動したんだということを、
ノッポさんの言葉で思い出しました。


ほんと、忘れてるだけ。
あれやらなきゃこれもやらなきゃあっちはどうしたこっちもどうだ時間がお金が
と大人の仕事に振り回されて。
(それも大事だけど、現実はそうなんだけど)


「世界を知って、自分を作る」

という、大きなお仕事まっ最中の子ども。

その子どもの体験を、大人も一緒にできて
驚きや感動、
ドキドキ感やワクワク感、
子どもの感覚を大人も味わい直せるのは
そばにいる子どもが、子どものうちだけ。

長いような早いような
そんなこと言ってる間に
あっという間に大きくなる子どもの
ほんの今だけの、子ども時代だけ。

あかね時代、毎日子どもと一緒の生活、
モンテッソーリのお仕事、体操にお絵描き、
梨狩りにお芋掘り、運動会やクリスマス会、
極めつきはお餅つき(ダジャレじゃない)。

大人の感覚でとらえてしまって
準備や片づけ、子どものフォローが大変
と感じてしまったことも、正直ありました。

だけど、実際やってみたら、面白かった。
ドキドキしたりワクワクしたり感動したりして。
たぶんそっちが、子どもの感覚。


個人的に好きなブロガー、ヒビノケイコさんの
「子育てを、肩の力抜いて楽しむコツは」
と聞かれたときの答え、

「上から目線じゃなくて、横から目線で」

これと、ノッポさん

「命令ではなく、相談してごらんなさい」

が何となくリンクしました。

「ああしなさい」「こうしなさい」
「あれはダメ」「これもダメ」
をいったん置いて、
自分の子ども時代を思い出して

「そういえば私もそうだったかも。
だから気持ちが分かる気がする。
じゃあ、どうしよっか」

と、子どもに相談しながら
自分とは違う存在としての、
小さな人としての、子どもに寄り添っていけたら
と、思いました。


まぁ、現実には、大人の仕事もたくさんあるので
100%こうはいかないですが。

それでもやっぱり、
子どもと過ごす時間は、貴重だとも思うのです。


季節はもうすぐクリスマス。

私にとって、子どもの頃を思い出しやすい、
ちょうどよい時です。


このブログを書くときに、
忘れていた子ども時代が蘇るような、
そこから子どもと大人がわかり合えるヒントを
少しでも見出だせるような、
そんな書き方を意識していこう。と思いました。




「私は、子どもと大人を結ぶ通訳です」
マリア・モンテッソーリ