身体と心と脳のつながり
少し復活。
初めて訪れた近所の鍼灸治療院が個人的にビンゴ。
しばらく通ってみます。
〔ビンゴポイントその1〕
まずそこの治療方針を説明される。
先生が患者の身体を治すのではなく
先生はあくまでも、患者が持っている自己治癒力を高めるお手伝いをするだけ
治すのは患者の身体自身。
…似ている。
モンテッソーリの
「育つのは子ども自身。
大人はあくまでも、子どもの持っている発達の力をお手伝いするだけ」
に、似ている!
(そこか~い)
〔ビンゴポイントその2〕
そして身体の状態を診てもらう。
このとき訴えていた症状;
首の痛み、肩こり、腰の痛み、全身の気だるさ、生理不順
首と肩の周りの筋は硬くない、むしろよく動く。
骨盤と背骨の動きが硬い。
診断結果→
骨盤と背骨のゆがみにより、首や肩の筋が引っ張られて、首の痛みや肩こりという症状で出ている可能性大。
生理不順や全身の気だるさも、同じ骨盤のゆがみが原因の可能性大。
身体のある部分に出ている症状は
実は全く関係なさそうな、別の部分に原因があることが多い。
…似ている!(二度目)
子どもの困った症状(かんしゃく、ウソをつく、暴力をふるう、無気力など)の原因が
実は全く別のところにある(手を存分に使えてなかった、身体を思いきり動かせてなかった、など)
というのと、似ている!
いいお医者さんが、患者の身体の不調の原因を探り当てて対応できるように
いい教育者は、子どもの情緒の不調の原因を探り当てて対応できる。
今まで出会ってきた、いい先生方というのはまさにこれ。
〔ビンゴポイントその3〕
整体と鍼治療で、驚くほど身体が軽くなり、痛みもなくなる。
感激していると
「人間の身体には『恒常性』というのがあって
悪い状態が長く続いていると、脳がその状態を正常だと思い込んでいるので、またその悪い状態に戻そうとするんです。
だから今のいい状態が続いて脳がこっちを正常だと思えるように、悪い状態に戻りきる前にまた来て頂けると、より早くよくなります」
…!!!
似ている。
悪い状態に引っ張ろうとする脳の働き、身体だけじゃなくて心もだ。
あまりいい例ではないんだけど、
でも実際にそうなので誤解を恐れずに書くと
いろいろな事情で、人生の初期の段階で周りの大人から充分な愛情をもらえなかった子が
その後大きくなってからも、親子関係以外の人間関係もうまく作れなくなりがちで人間不信になってしまいがちなのは
その愛されてない状態が、その子の正常な状態だと脳が思い込んでしまうから。
「あなたは愛される資格がない人間なのよ」
と脳が無意識に常にそっちに引っ張ろうとするから。
児童養護施設で、そういう子を何人も見てきた。
大きくなってからも、人に甘えられない。むしろ自ら距離を置く。時には自分を守ろうと攻撃的になる。
人は自分に冷たいものだ、自分は人に愛される資格がないんだ
と思い込んでいるが故の行動。
そういう子達に
「あなたは愛されてるのよ、幸せになっていい人間なのよ、こっちが正常なのよ」
と伝えるのはすごく難しい。大きくなればなるほど、悪い状態が長かった分、労力がいる。
脳が悪い状態に引き戻そうとするのを、何度も何度も止めてこっちが正常だよ、と繰り返し伝え続けなければならないから。
幼い頃に虐待を受けた子どもが、大きくなってまた自分の子どもを虐待してしまう、またはパートナーからの虐待に苦しむことが多いのも、ずっと何でだろうって思ってたけど
この脳の恒常性の働きが大きい気がする。
心が望むこととは逆の方向に、脳が無意識に引っ張る。
だからこそ、私たち大人は、
子どもにとって「いい状態の正常」を与えられるよう
日々努力することが必要だと改めて思ったわけです。
(ちなみに、(以下ひとりごと)
それができない、難しいと感じるときは大人の側がいい状態の正常ではないときで、そういうときはまず大人の自分がいい状態になることが先。
そのために周りの人を頼ったり甘えたり手助けをお願いしたりするのは何も恥ずかしいことじゃない。むしろ必要なこと。
もし周りに頼れる人がいなかったら、地域の子育て支援センターを頼ってほしい。一人で抱え込むより絶対楽になる。
それで自分がいい状態になったら、子どもにいい状態の正常を与えられる。
たぶん今まで子育てしてきた人も、無意識のうちにそうやってきたんだと思う。
口では「私一人で頑張ってきた」っていう人も、おそらく知らず知らずのうちに、誰かに助けられてたと思う。
子育ては一人でするもんじゃない。どこかで無理が生じるから。その無理が今の社会の中で歪みとして出てるということをいつも感じていて、自分にも微力でも何かできることがありますようにと常に思っている。とりあえず今は身体治そ。ひとりごと終わり)
身体と脳と心、切っても切り離せない関係で、繋がっているんだな~
しかし今まで心と脳はイコールだと思ってたけど、どうやら違う部分もあるらしい、というのが個人的発見でした。