モンテッソーリloverのブログ

モンテッソーリ大好き教師の綴りごとです。AMI認定 国際モンテッソーリ教師0-3歳、3-6歳ディプロマ取得。

【お返事】4歳半 急に不安定になり荒れています

油断するとすぐ空くこのブログですが(苦笑)
以前お悩みをご相談いただき、
その回答後の経過をコメントでご報告頂きましたので
匿名でシェアさせて頂きます。


********************


タイトルの件でお世話になりました者です。
大変遅くなりましたが、お礼とご報告を兼ねてコメントさせて頂きます。
簡潔に、と思ったのですがなかなかまとまらず、長文お許しください。


まず春休み中は、家庭でできることとしてアドバイス頂いた、

・甘えを受け入れること
・「あなたはそのままでいいんだよ。
  何ができてもできなくても丸ごと大好き」と伝えること

この二点を特に意識して接し、
「嫌だったことでも、どんなことでもお話していいよ」
と息子に伝えました。


すると 〝ママはどんな自分でも受け入れてくれる存在〟だと思えたのか?
最初は「本当に何でもお話していいの?悲しかったことでも?」
と何度も私に確認し、
数十分かかってやっと話し始めるという感じでしたが、
ぽつりぽつりと本音を話してくれるようになりました。


「〇〇くんのお道具、間違えて使っちゃった」
といった自分の失敗から
「〇〇ちゃんが、真似しないでよ!って怒ったの。
 真似ってしちゃいけないの?」
「〇〇くんに〝アイツ〟って言われて嫌だった」
「〇〇ちゃんに叩かれた」
といったお友達に言われて/されて傷ついたこと。


その殆どが数ヶ月も前のことで、時には泣き出すこともありました。
よくお話してくれる子ではあったのですが、
これまで息子にとって私は、
良いことは話せても、
悪いことは話せない母親だったんだなと気づき、
ひどく反省しました。


それと同時に、息子の口から出てくるのは全て幼稚園での出来事。
嫌がっているのはこどものいえのはずなのに?


この辺りから、本当の原因は幼稚園にあるのかもと思い始めました。


私が
「どうして幼稚園はいいのに、こどものいえは行きたくないんだろう」
と呟いた際、
「ママがこどものいえとか習い事は辞められるけど、幼稚園は辞められないって言ったから」
との返答が!


私自身忘れていたのですが、
たしかにその言葉を言った記憶が。
おそらく、こどものいえに行きたくないと言い始める前に
幼稚園に行きたくないという発言があったのだったと思います。
もちろん、こどものいえでの集団活動をつまらなそうにしていたことも事実ではあるのですが。


そして、新学期に入り
「幼稚園やめたい」「年中さんになるのが嫌」
と毎朝号泣。
春休みの後半には落ち着いてきていたかんしゃくも
再び酷くなり(特に日曜の夕方)、
明らかに原因は幼稚園にある様子。


どうやら、年少さんのときの担任の先生
(息子はこの先生を慕っています)が
「年中さんになったら、給食残すのは許されないよー!」
とおっしゃったらしく
年中さん=
給食を全部食べなければ許されない ・怖い先生に変わる
と想像し、元々給食の時間が好きではなかった息子は
強い不安を抱えてしまったのかな、
というところです。


また
「大きくなりたくない」
「お兄さんになりたくない」
と泣くこともあったので、理由を尋ねると
「大きくなったら難しいことをやらなきゃいけないから」
とも言っていました。


息子の通う幼稚園は園舎が二つに分かれており、
年中さんから大きい園舎に移るので、
毎日を過ごす場所が変わることへの不安もあったようです。


現在進級から2ヶ月弱が経ち、
単発的に「幼稚園行きたくない」という日があったり、
(例えば今日はリレーをやるから嫌だ、などという明確な理由があって)
帰ってきたら不機嫌ということもありますが、
だいぶ落ち着いており、ほぼ嫌がらずに登園しています。


実際に年中さんになってみたら、
給食を残すことが許されないなんてことも、
担任の先生が怖いなんてこともなく、
息子の想像していたようなことは起こらず
「〇〇先生嘘ついたね」なんて言っていました。


ご指摘いただいた〝環境が合っていない〟
ということは確かにあると思います。

ただ、 年少さんでは何でも早いもの順だったのが、
年中さんになってからは背の順に並ぶ機会もでてきたり
悲しかったことや嫌だった出来事も
家庭で話してくれるようになったことで、
話し終えたらすっきりとした表情をしていることも多くなり、
うまく発散できるようになってきたのかなぁ、とも感じます。

これは私たち親子にとって、本当に大きな変化であり、
今後の親子関係においても要になると思うので、
モンテッソーリloverさんには感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。

まだ気にかけて見ていく必要はありそうですが、
「最終手段として転園してもいい」
その言葉で心が軽くなりました。


こどものいえに関してですが、
あれからお教室での様子を見させて頂いたり、
先生と積極的に息子の情報を交換したり。
それでもクラスを変更して一ヶ月ほどは
「行きたくない」「ママといたい」
と嫌がっていたので
(しかし、おしごとをしている様子を見ると楽しそう)
もう退会するしかないなぁ、
と思っていた矢先

先生から
「さっきうんちに行きたいと言ってトイレに行きましたよ〜」
と報告が。
(幼稚園では恥ずかしいから、と行きたくても我慢して帰ってきます)


集団活動をしていた頃は
先生に聞かれたことに対してだけ、
蚊の鳴くような声で答えるのが精一杯だったのに、
いつのまにか家族と話す時のようなはっきりとした声で
先生と会話していることにも気づき、
先生を信頼し始めているのかな、と感じました。


モンテッソーリloverさんは同じモンテッソーリ教師として
思うところはおありだろうとは思うのですが、
生徒の保護者である私としては
息子が本来のモンテッソーリの活動ができるようになったということで、
継続するという選択をしました。


現在は通い始めた頃のように生き生きとした表情でおしごとに興じ、
お迎えに行っても帰るのを渋るほどです!


余談ですが、今回の件で
ただ教具を用意するだけでは意味がないことを実感し、
モンテッソーリ教育の奥深さに
益々モンテッソーリ教育を知りたい!という気持ちになりました。

最後になりましたが、
私の不安な気持ちに寄り添って頂き、
またお忙しい中時間を割いて真剣に回答してくださり、
本当にありがとうございました。
これからもブログ楽しみにしています。


*********************


ずっと気にかかっていたので
お子さんの今のご様子をうかがうことができて
まずは安心しています。


と同時に、自分の回答の至らなさに気づき
改めて反省もしております。

直接見たもの、体験したことではないことに対して
甚く否定的なお答えをしてしまったなぁと。
そして「環境が合わないなら変えてしまえばいい」
などと、かなり無責任なこと言ってるなぁと
改めて感じました。
親ってそういうものではないですよね。。。


ご相談者様が私の拙い回答から
ポジティブなヒントを引き出して
お子さんときちんと向き合い、
良好な関係を築こうとしたことが
今の改善された状況に繋がっているのだと思います。
ご相談者様が私よりも圧倒的に大人で
本当に良かったです…苦笑


ご相談者様のお子さんは、きっと優しいのだと思います。
いいことはお母様に話せても
傷ついたことや悲しいこと、怒ったことは
お母さまも同じ気持ちにさせてしまうのではないかと感じて
幼いお子さんなりに、話せなかったのではないかなと、
そう思います。
そういう子どもが園にも数人、お顔が浮かびます。


子どもが安心して何でも話せる環境づくりが
道具や家具などの物の環境を用意することよりも
最優先で大切な事なんだなぁと
改めて気づかされました。
ありがとうございました。


あんまり更新されないにも関わらず
ブログを楽しみにしていて下さり、ありがとうございます。

日々いろんな思いはあるものの、
(最近保育や子育て関係のニュースが多かったので特に)
その思いを整理する時間や語彙が足りない今日この頃ですが
できる範囲で細々と更新していきますね。
これからもどうぞ、よろしくお願い致します。

1歳2ヶ月頃から出てくる子育てのお悩み①子どもがテーブルにのぼります

以前にお返事を書いた方(とそのお子さん)のその後が気になっております。
皆さま、新年度いかがお過ごしでしょうか。

私の方は、
職場の親子モンテッソーリクラスも
夕方の保育も
子どもたちやその親御さんたち、
先生方と楽しく過ごさせて頂いております。


今回は、親子クラスでよく頂く質問を
こちらでもご紹介致します。
(なぜならブログの方にご質問が来ないからw 待ってまーす!www)

親子クラスは1歳半頃までのお子さんとその親御さんを対象としているので
その頃の育児の中で抱く疑問やモヤモヤの
最大公約数 みたいな感じです。



【ご質問】1歳4ヶ月 男の子

家の中で、テーブルやキッチンカウンター(!)にのぼるようになりました。

最初は「だめよ」と言っておろしていたのですが
あまりにも頻繁にのぼるので
私も注意し疲れてしまって、

最近はテーブルの真ん中にいるときは
(落ちないからいいか…)
と放置気味です。
それでもいいのでしょうか。
本当はどういう対応をしたらよいのでしょうか。



【回答】
どんなに小さなお子さんにも
「していいこと、いけないこと、その理由」
を伝えてあげて下さい。

プラス、
「したい動きを存分にできる環境」を
別で用意してあげましょう。



言葉がまだつたない、小さな子どもでも
大人の態度や接し方から、様々なことを吸収し、学んでいます。


ちょっと耳が痛い話になってしまうかもしれませんが、
テーブルにのっているときに
大人が何も言わない、放置しているというのは

「テーブルに乗ってもいいんだよ」
という無言のメッセージを
子どもに送っていることと同じです。

無意識に吸収する時期の子どもはなおさら
そのメッセージをもそのまま受け取り、自己構築の材料にします。


そして、同じ行動をしているのに
言われる時と、言われないときがある
というのは
子どもの判断力を混乱させます。

そして
なんでダメなのか、
これをしたらどうなるのか
ということを自分で考え、
判断するということが難しくなります。


「テーブルには登らない」
という、人間としてのルールを
一貫して伝え続けてあげるのが
大人の役割の1つ
です。


子どもが小さいから、まだ分からないから
ではなく、
まだ分からないからこそ

「テーブルはご飯を食べるところよ、登らないよ」
「危ないから登らないよ
 あなたが痛い思いをするんだよ
 それは私もいやだよ」

ということを、愛情をもって繰り返し伝え続けてあげて下さい。


で、親御さんが注意し疲れてしまう
(そしてあきらめてしまう)という
現実的な問題点への対処法ですが


この場合でしたら、
「登る」動きが思いっきりできる環境を
テーブルやキッチンカウンターではない
登ってもいいところで
設けてあげて下さい。

一戸建てのおうちでしたら階段、
アパートやマンションでしたら共用階段
もしくは公園の小さなすべり台の階段など

登るという全身運動が
心ゆくまで楽しめるところに
連れて行ってあげましょう。



子どもがいくら言っても同じ行動をする理由の1つは
「それが今、発達が求めている課題だから」
です。


吸収する時期&運動の敏感期の働きのコンボで

「今、身につけたい動き」を何度も繰り返す
(ことによって、思い通りに動く身体を作る)

のが、主に6歳までの子どもの特徴(目的)です。


今の職場でも
お昼寝明けの元気な子どもたちが
そのパワーをありあまらせて
お部屋中を走りまくったり
机や棚によじ登ったり
ということが、たびたび起こります。--;


そのときの最善の解決策は
「お外に出て、思い切り身体を動かす」
です。
昨日がまさにこれでした(苦笑)


雨でお外に行けない日は
棚や机を寄せて、お部屋を広くして
音楽をかけて踊ったり、
体操をしたりして
とにかく運動のパワーを発散させます。


思い通りに動けるようになりたいから、動く
のがこの時期の子どもたちだからです。


止めても無駄ということは
理論的にも経験的にも重々承知しています。
「座って遊びなさい!」
なんて、むなしいセリフも全く響きません…笑


話が逸れましたが、
登りたい子どもには、登らせてあげるのが最善策です。

ただし、テーブルやキッチンカウンターではなく
登ってもいい階段で、です。


その間、目を離すことはできないので
大人も付き合う必要はありますが
1歳4ヶ月のお子さんだったら
ピッタリ後ろにくっついていなくても
一番下で見守り、
万が一バランスを崩して転がってきたら
途中でサッと受け止める
くらいの気持ちで大丈夫だと思います。
(または最初から階段の下の方に座って待機しているか)

もしくは、
いきなり階段が怖ければ
外にある2,3段の段差から
始めてみるのも手です。


今の子どもたちは特に
自由に動いて、試行錯誤する」体験が
私たち大人が子どもの頃よりも
減っているように感じます。

子どもは、実際に動いて体験したことから
多くのことを学びます。

登る動きひとつをとっても
子どもはたくさんのことを試しています。

手はどこをつかんだらいいのか
足はどういう風にあげたらいいのか
目はどこを見ていればいいのか
降りるときは前向き?後ろ向き?
どういう動きをしたときにバランスを崩したのか

などなど
たくさんのことを瞬時に感じ取り、考え、判断して
体験したことからまた次の判断が生まれます。

身体(運動)と脳(知性)と心(意志)
をつなぎ合わせて統合していく
という大切なことを
動く中で行っています。


ですので、止めても止めても繰り返す動きは
今、子どもが身につけようとしている動きなのだと理解して
その動きができる限り可能な状況を作ってあげて下さい。

自由に動ける環境+一貫した制限
を与えることで
子どもは生まれ持った自然な発達の道筋に沿って
まっすぐ育つ
ことができます。


親御さんが辛くならない範囲で(これも大事!)
他の大人の方とも協力して
・したい動きができる環境
・したくてもしない制限
を合わせて与えてあげて下さい。

回答後の経過報告

以前お答えしたことへのお返事を頂いておりますので
シェアさせて頂きます。
ありがとうございます。

(質問と回答はこちら↓)
montessorilover.hatenadiary.jp


【回答に対するお返事】

以前、トイレットラーニングと着替え練習の件で
ご相談したものです。
その節はありがとうございました。

その後、参考にして部屋の環境を変え、
あーでもない、こーすると良いのか?等
ひと月頑張ってましたが、
娘の「オシッコ出たー」の声とお漏らしが続きました。

もうそれこそ、
お漏らし当たり前みたいな雰囲気の中で
ひと月経って突然
「オシッコ出そう…」
に変わり、

え?え?と疑心暗鬼でトイレに連れて行くと、
オシッコがでました。
トイレで。


それ以降、たまに遊びに集中してしまい
お漏らしもありますが、
ほぼ全て、トイレでできるように成長してました。

こどもってすごいなー
成長が早いなー
と思いつつ
しかし、もう一つのテーマ、
自分でパンツとズボンを脱いだり履いたり、
はまだまだです。

でも、わたし自身、
このオシッコトイレ経験で、かなり自信がつき、
この子ならいつかできる!と思えるようになりました。
ありがとうございました。

ただ、それ以降、
家に帰ると自分で下半身裸になって過ごすようになってしまいました…。
多分、すぐオシッコいけるようにしているからだと思います。
これからもがんばります。

それから最後に。
保育園はとりあえず3歳まで待つことに決めました。
というのも小さい町で、保育園が三件くらいしかなく、
三歳になるまで待って町外の幼稚園も視野に入れて検討することにいたしました。

いつもブログ、本当に良い勉強になります。
お仕事お忙しいとは思いますが、楽しみにしております。

(お返事終わり)



こちらこそありがとうございます。

こうやってお返事いただけると
ブログを書く励みになります。


「この子ならいつかできる!」
という前向きな思いでお子さんに接するのと、
「いつになったらできるんだろう…」
という後ろ向きな思いで接するのとでは
大人の態度に雲泥の差が出ますので
そこは本当に、お子さんのためにも親御さんにとっても
よかったなぁと思っています。


そして、お母様が、
1ヶ月結果が出なくても諦めないでいて下さったことが
これまた素敵です。


ただ、着替えの説明は、
文字だけだと読んでもよく分からないですよね…
と改めて思いました。
それこそ「して見せ」られたら一目瞭然なんですが。
はがゆい。。。


ちなみに、
「下半身裸で過ごすようになった」
とのことですが、

風邪をひきませんように
と思いつつ、

0〜2歳児はズボンをはかず、
パンツのみで過ごす園があるのを思い出しました。


(全てのモンテッソーリ園ではないですが)
現場でも実践されていることを
おうちで自然にたどり着いて、実践している
(そして親御さんもそこにとやかく言わず見守っている)
んだなぁ、すごいなぁ
と思いました。



経過をご報告下さり、
シェアして頂いてありがとうございます。

Q. 集中現象って何? ②必要な環境と大人の対応

この記事のご質問のお答え、2つ目です。

montessorilover.hatenadiary.jp

前回、あんなに書いたのにまだ2つ目…我ながら、長っw


今回は、子どもが集中現象に至るのに必要な
環境&大人の対応について。
(最初、分けて書こうと思っていたのですが
 環境のことを書いていると
 どうしても大人の話も出てくるので、まとめました)



復習になりますが、
集中現象とは、

A. 自分で選んだ
B. 目的のある活動を
C. 手や身体を使って行い、
D. 繰り返し、没頭して
E. 深い満足感を持って自分で終える


この一連の流れのことだと、前回お伝えしました。


子どもに合った環境とは?
ということを大人が考えるときに、
この「5つの項目が可能になる」かどうか
をポイントにすると
考えやすくなります。


A. 子どもが自分で選べる

<環境>
・パッと見て選べる(ように並んでいる)
・いつも同じ場所にある

<大人の対応>
・子どもが選んでるときに口や手を出さない


(補足の解説)
パッと見て選べる
ということは、
まずスッキリかたづいた部屋の中に
目的が分かる道具や玩具が
目的別に分けられて、並んでいるという状態です。

(「montessori infant shelf」で画像検索↓)
www.google.com


1歳半~3歳ころまでは
ひとつの棚に6種類を目安に出しておいて
飽きたらローテーションする
というのが、園で道具を出すときに
何となく気をつけていることです。

6種類という目安は
これ以上少ないとつまらないし
多いと片づけられない
という子どもの姿から導き出された数です。



今の我が家もそうですが
おそらくこの時点で、
片づけ、断捨離も含めて
大人用の環境を大幅に見直す必要がありますw


大人は、道具の目的がもう分かっているので
たくさんの、雑然と並んだ道具の中から
目的のものだけを選ぶことができますが
(それでも定位置にないと、探してイライラしたりしますよね)

幼い子どもは、
「切る」ならはさみと紙だけ(をトレーに)、
「貼る」なら糊と紙だけ(をトレーに)
と、目的別に道具が置かれていないと
「パッと見て選ぶ」ことは難しいです。


多くのご家庭でありがちな
(私の子どもの頃もそうでした)
おもちゃ箱にすべてのおもちゃが入っている
という状態は、

選ぶ段階で部屋が散らかり
集中どころではなくなるので
あまりおススメはできませんw


棚は、低い一段棚が良く出てきますが
ご家庭でだったら、横置きにしたカラーボックスや
キャンプ用の棚でもOKです。

(ただしつかまり立ちの時期は倒れないものを使用してくださいね)

また、棚に置くだけでなく

「洗濯」なら洗面所またはお風呂場、
「干す」ならベランダの近く、
「掃除」なら廊下、
「花の水やり」ならプランターの近く

など、目的に沿った導線に
子どもの道具を置く
という方法もあります。
むしろこちらの方が、おうちでは自然ですね。

参照
everydaybeginsnew.com

(英語記事ですが、写真だけでもとても参考になります)


選んでほしくないものは
子どもの視界から取り除く
というのも、意外と大事なことです。

「さわらないで」「それはダメ」
をできるだけ言われない環境の方が
子どもの意欲がそがれません。


この「パッと見て選べる」だけでもクリアできたら
環境の50%は整ったと言えるのではないでしょうか。


B. 活動の目的がはっきりしている

<環境>
・活動に必要な道具がセットになっている


<大人の対応>
・使い方をゆっくり見せ、活動の目的を知らせる


(補足説明)

さっきとほぼ同じなんですが、
ここで「活動の目的」を強調した理由をつけたします。


例えば、トングの活動を例に挙げると、

①トングでポンポン(やおもちゃのパン)を挟んで移動する

活動は、
「トングで物をはさむ」ことそのものに興味があるうちは楽しい活動ですが
その動きができるようになると、飽きてしまいます。
そしてトングやポンポンを、他の道具やおもちゃと混ぜ始めます。


ここで、トングの本来の目的、
大人がトングを使うのはどのようなときか
を思い出してみると、


②トングで挟んだ食材を盛り付ける/調理する
 トングで挟んだパーツを貼り付けて制作活動する


などが挙げられます。

この段階にくると、
盛り付けや調理、制作そのものが活動の大きな目的となり、
トングで挟むという動きは、
目的を達成するための「手段」に変わるのです。


切った食材をトングで挟んでお皿に盛る
壺に入った梅干しやピクルスをトングで取る、

など、「トングで挟む」ことが直接の目的から、
「盛り付ける」「調理する」ための手段に変わる。


ここを気をつけていると
子どもが目的から逸れた動きをし始めた=飽きたときに
次の目的のある活動へつなげられます。



(「montessori infant tong」で検索↓)

montessori infant tong - Google 検索



この最初の小さな目的止まり
=手先の活動ばかり棚に並べているモンテッソーリ園は、
ほんとの意味ではモンテッソーリではないのよ
と、外国から来たトレーナーが嘆いていましたw
(この「モンテッソーリ≒手先の活動ばかり」
 という誤解は
 日本だけでなく欧米でも見られるそうです)




C. 子どもひとりで活動できる

<環境>
・道具が子どもの手で扱えるサイズ
・セットになっている

<大人の対応>
・子どもに使い方を見せて伝える
・見せるときはゆっくり。難しいところは特にゆっくり


前にご相談いただいた方は
道具だけ用意して、あとは子ども任せ
→でも使い方が違う…ちょっと貸して(中断・介入)
→もうやらない!わーん!

となっていたとのことだったので

まずは、大人が道具を実際に使って見せて、
それから子どもがする。
という順番を心がけてみて下さい。

ただし、3歳以下の子は
「やりたい!」
が先行して見ていられないことも多いw ので
その場合は「一緒にやる」ことを目標としてみてください。

私もここはいまだに自分の課題です。
2歳、むずかしい…でも楽しい…



で、子どもが使い方を自分なりに分かって活動し始めたら
大人は邪魔をせず、できるだけ見守ると。
ここも課題…どうしても手出したくなる…いやいやおせっかいおせっかい…


介入して止めなければいけないのは
明らかに道具の使い方が違うとき、
危ないとき。
(例:ほうきを振り回す、道具を投げる、洗濯ばさみで人の手を挟む(!)など)


「使い方が違うよね」(諭す、気づかせる)
(それでもわざと変な使い方をするなら)
「壊れちゃうね。そういう使い方をするなら使えないんだよ」
「今日はおしまいにしようね」
「これはそういう風に使うものではないんだよ」

などと、
子どもが泣いてもわめいても
止めなければいけない場合もあります。


でもこの状態って
子どもが飽きていて、次の新しい活動を求めている状態な気がするので
こちらの反省点でもあります。。。
うぅ、子どもの発達に大人が追いつかない(涙)



D. 繰り返せる/試行錯誤できる

<環境>
・壊れにくい、丈夫な道具
・失敗してもやり直せる

<大人の対応>
・失敗しても怒ったり「あ〜ぁ」と責めたりしない
・淡々と、リカバーの方法をして見せて伝える


これは、大人の対応の方が大事になってくるところ。

水をこぼしたら、つい「あぁー!」と大声をあげたり
「だから言ったのに~」的な愚痴を漏らしてしまったり

というのをグッとこらえて
できるだけ淡々と、動じない精神で(笑)

水がこぼれたくらいじゃ死なないし~
拭けばいいし~
くらいの、能天気な感じで行きましょう(笑)


実際、敏感な子どもは
「あぁー!」と言われたことを
次から二度とやらなくなることもあるので
ここはほんとに、子どもの意欲の目を摘まないよう要注意。
(と自分に言い聞かせる そればっかだな!w)


あとは、
大人と違うやり方を子どもがしていても
目的さえ合っていればあえて訂正しない
というのも大事ですね。

子どもは子どもなりに
自分のやりやすい方法を見つけようと
試行錯誤しているところなので。


この試行錯誤を邪魔しないと
集中現象に至る
確率が高い気がします。



E. 満足するまで活動できる

<大人の対応>
・途中で中断したり、
「他のもやってみたら?」などと言ったりしない
・大人の方から「すごい!」「上手!」などとほめない
 子どもが大人に求めてきたら
「長い時間やってたね~」と事実のみ伝えてそのがんばりを認めるのみ


今担当している親子クラスを見ていると
お子さんがせっかく集中しているときに
「そればっかりやってないで、こっちもどう?」
「ほらこれもあるよ~」
と勧める親御さんも少なくないです。


たぶん、
せっかくお金払ってきてるんだから
いろいろ体験してほしい!
という思いだと思うんですけど、

こちらとしては
せっかく集中しそうだったのに
もったいない!
という思いなので、


タイミングを見て(伝えられそうだったら)
なぜ集中が子どもの成長に大事か
という話をするようにしてます。
(伝えられないときもありますし
 伝わらない場合もありますが)



あと、「褒めない でも認める」
という話は以前も書きましたが

褒めることをくせにしていると
子どもの方が、それを欲しがるようになり、
「自分がやりたいから」する のではなく
「ほめられたいから」する ようになり
活動の目的が変わってきてしまいます。


子どもが自分で考えて自分で選び、自分で決めるためには
そして集中し、その中でよりよい自分を作っていくためには
ほめ言葉は邪魔になるのです。

でも「がんばった」ことだけは
認めてほしいのです。


結果ではなく、プロセスを見守ってあげる
それをほめるのではなく、認める

みたいな感じで、接していけるといいですね。
(とまた自分に言い聞かせる)



以上、
駆け足でザックリお答えしましたが
また何かわかりにくいところなどありましたら
遠慮せずバシバシ突っ込んでください。


引き続きご質問・ご相談お待ちしてます。
montessorilover.hatenadiary.jp

回答まとめ Q. 4歳半 急に不安定になって荒れています

前3回にわたる、ご相談への答えが
あまりにも長くてとっちらかっているので
まとめてみました。

(元のご相談はこちら↓)
montessorilover.hatenadiary.jp



<子どもの困った言動の原因として考えられること>

環境が子どもに合っていないというSOSでは?

他人と比べることにより、
自己評価が低くなっている状態。

(そのきっかけは不明。
 事実としてあるのは、 
 モンテッソーリ教室の一斉活動以降、
 「モンテッソーリなんて大嫌い!行きたくない」
 とかんしゃくを起こすようになったのがきっかけ)



<必要な環境・大人の対応>

あるがままの自分を受け入れ、認めてもらう。
+自分がやりたいこと、できることを少しずつ増やしていく。
+失敗してもやり直せる、だから必要以上に恐れなくていい
 ことを体験によって実感する。

→自分への基本的な信頼感、自己肯定感を強くしていく。


子どもの環境を見直してみる。
子どもの育ちに関わっている大人と
「情報共有」+「相談」という形で話し合う。


話し合ってもどうしても分かり合えない
→親御さんの不安感が拭えない、子どもの様子が変わらない

この場合は、合わない環境をお休みする、
子どもに合う他の環境を探す、なども検討。


子ども当人とも話をたくさんして
本音を聞き出す。
負の感情表現をなかったことにしないで
受け止める=ありのままの自分を全肯定してもらう体験


子どもの育ちを邪魔するものを取り除くのも
大人の役割として大切。

最優先は、
「そこにいる自分(子ども)が幸せか」
ということ。



(まとめ終わり)



以上です。
(これだけのことに、何つらつら書き連ねてたんだ…ほんと、語彙力…)


こどものいえを辞める、
という選択は
モンテッソーリに魅力を感じていて
でもモンテッソーリ園でない園に通わせている親御さんにとっては
もったいないと感じるのでは、と思います。
(入学金もそれなりでしょうし)


でも正直なところ、
ほんとにピンキリなんですよ、モンテッソーリの世界って。

私がよくないなと思うのは、
モンテッソーリを謳っていて
肝心の子どもがちっとも満たされてないという
メソッド優先、子ども置き去りのパターン。


そんなモンテッソーリだったら、やらない方がいいのに。

って思ってます。


大切なことなので繰り返しますと
最優先は子どもの幸せであり
その幸せな体験の積み重ね
もっと言えば、幸せでないときに
他の誰かが寄り添ってくれたり
一緒に解決しようとしてくれた体験の積み重ねによって
最終的に自立して、世に羽ばたいて行ける
ので
そこだけ見失わなければ
大丈夫だと思います。


また何かありましたら、
いつでもご相談お寄せ下さい。

Q. 4歳半 急に不安定になって荒れています③

続きです。

(ご相談内容と回答①こどものいえ(習い事)について)
montessorilover.hatenadiary.jp

(回答②子どもの言動の分析と対処)
montessorilover.hatenadiary.jp



かんしゃくを起こす一つ手前の状態として、
感情のコントロールが難しくなっている
ことが挙げられます。

どんなときに「感情のコントロールが困難」になりやすいのか、
相談者様が観察・分析した要因が、

>間違えたときや失敗したとき、
>またそれを指摘されたとき。
>自分の方が劣っていると感じたとき。


これがまさに、次の行動③につながるなぁと思ったのです。


③間違えるのが嫌で最初からやらない
/失敗を絶対に認めない
/人のせいにするようになった

 

>例えば「ママ、一緒にお絵描きしよう」
>と息子に誘われて一緒に絵を描くと
>「ママの方が上手。もうヤダ!!!
>お絵描きなんてしない!!!」
>とぎゃーっと怒ってお道具を乱暴に扱ったり、
>私が描いた絵を破ってぐちゃぐちゃにしたり、
>別の部屋に行ってしまったり、といった具合です。


この例一つとってみても
垣間見えるのは、

人と比べて自分はどうか
優れているのか/劣っているのか

という相対的評価によって
自己評価が低くなって
おり、

「私は私のままでいい、大丈夫」

という自分への絶対的信頼感が大きく揺らいでいる心理状態です。


さらに、ここに付随して
表れているのが、次の状態だと考えられます。

④集中力がなくなった
 テレビばかり観たがるようになった


相談者様の分析にもありましたように、
今まで1時間2時間集中できていた子が
急に集中できなくなったのは
何か不安があるからであり、
テレビは現実逃避なのだと思われます。


ですので、今お子さんに必要なのは

「何かができる・できないに関わらず
 そのままで丸ごとオッケー!」

という、自分への基本的信頼感を高めることです。


人と比べている間は
自分の本当の満足感は得られません。
(これは大人も同じですね)


「自分がどうありたいのか
やりたいかやりたくないのか
楽しいのか楽しくないのか」

よりも、

「人にどう評価されるか」

が優先された状態だと、


失敗したらなんか言われる
→だから最初からやらない
もしくは
→失敗したことを認めない
→失敗したら人のせいにする

という、防衛的な行動になるんだと思うのです。


(私もそういう子どもでしたし
 何なら今も、そういうところがありますので
 このお子さんの気持ちは少し分かるつもりでいます)


自分の価値を受け入れて高めるために
おうちでできることは

あなたはそのままでいいんだよ
 何ができてもできなくても、
 私はあなたの存在が丸ごと大好き
 あなたがいてくれて本当にうれしい」

と、まずは外部から、言葉や態度で示して伝え続けること。


プラス、その中で
一緒にサポートしながらも、
自分がやりたいこと、
自分ででできることを
少しずつ増やしていく
こと。


たとえば、お母さんが台所に立っているときに
ちょっとでも「僕もやりたい」というそぶりが見られたら
できそうなところを探して、一緒にやってみる。
(葉物野菜をちぎる、野菜を洗うなどは、小さな子どもでもできます)

という、日常生活の中でできることから、

一緒にテレビを見ているときに
「ここ行ってみたい」というつぶやきが聞こえてきたら
それに近い、行けそうなところを探して家族で行ってみる。

と、春休みだからこそ、できそうなことまで。


子どもが今少しでもやりたいこと、
できそうなことを見逃さずに
楽しい/興味深いと思える実体験
生活の中で大切にしていくことで
やりたい!という好奇心をもう一度取り戻し

できた!という小さな成功体験を積み重ねていくことで
自分にはこれだけのことができる
という自信を取り戻す
ことができます。

そして、
「他人からどう思われるかが大事」
から
「自分がどう思うかが大事」
にシフト
していけるのではないかと思います。

これらのことは、今すぐ劇的に変わるというのは難しいかもしれません。
長い目で気長にサポートすることが必要です。


さらに、
もし失敗してしまっても責めるのではなく、
どうやってリカバーするか
その方法を淡々と示すこと
も大切です。


何度も同じ例で恐縮ですが、
水をこぼしたら雑巾やモップで拭く。
ガラスや瀬戸物を割ったらほうきとちりとりで集め、掃除機をかける。
洋服を汚したら洗濯する。


失敗に敏感な子どもには特に、
リカバーの方法を、具体的にやって見せることで
「失敗してもだいじょうぶだよ
 やり直せばいいんだよ」
とポジティブなメッセージを送り続けることが必要です。


(毎度毎度同じような話ですみません
 でもどんな悩みを考えても、同じところにたどり着くんだよなぁ)



ちなみに、上記以外の
⑤片付けができなくなった
 順番に並ぶ際に割り込むようになった
 汚い言葉を使うようになった

あたりは、発達が進んで
「個」から「集団」の中の自分に移っていくフェーズで
頻繁に見られる言動でもありますので
あまり心配しすぎなくて大丈夫かと思います。



**************************



で、ですね
ここで幼稚園の環境を改めて見直してみると

・整列は早い者勝ち
・給食を食べ終わった人から遊べる

あたりはやっぱりひっかかる(笑)んですが、


私だったら、ですが
今まで書いてきたことと同じ対応を
幼稚園の先生に求めるかというと
それはできないかな~、と思います。


いや、本音を言えば
こうだったらいいのにな~
なことはいろいろとありますよ。


個人的感想としましては、
のびのび系の園というよりは
ほっておいたら弱肉強食というか
早く動ける子(≒だいたい春夏生まれの体格のいい子)
が有利になりがちな子どもの関係を
良くも悪くも、放置気味の園なのかな~
というのが本音です。


モンテッソーリに限らず
子どもひとりひとりが主体で、
ひとりひとりが大事な存在と考えている園だと

(早い者勝ちにこだわる子どもがいることで)
イヤな思いをしている子がいるんだったら
それは見過ごさず、きちんと介入して
気持ちを伝えあいましょう、
話し合ってどうすればいいか考えましょう
と促す姿勢があると思うんですね。

給食一つとっても
「子どもひとりひとり、食べられる量や
 好き嫌いは違うから
 盛り付けの時点で、ひとりひとりに合わせる」
園もあるんです。
(たぶんお子さんの園は、一律の量を食べなければいけないのではないかと)


こういう園ばかりだったらいいんですけど

私が知る少ない例だけ見ても
子どもが抱いている嫌な気持ちを
「集団生活だから」
「集団に合わせるのも大事だから」と
スルーしてしまう園もある/先生もいる
のが現状です。

それは、園の方針だったり
先生個人の性格によるものだったり
先生の力量によったり、理由は様々です。


でも何にせよ
私が保護者の立場だったら
園の方針や先生のやり方に
(思うところはあったとしても)
ケチをつけるようなものの言い方は
極力しないように心がけます。


これは、自分が現場の先生の立場であることも大いに関係しています。

思い描く理想はあっても
100%それを体現できているかというととてもとても、
そこに関してはまだまだ自分の力不足を感じますし、
こうしたいなと思っても、それが実現できない現場事情を
自分が経験しているからというのもあります。


この相談者様のお子さんの通う園の先生方も
大人1~2人で、30人強の子どもたちを見なければいけない中で
一生懸命保育をされていると思う
(一生懸命の方向が違っていても、そうだと信じたい)ので、


保護者としてのスタンスはあくまでも

「実は、家での子どもはこれこれこういう様子なんですが
 園ではどのような姿でしょうか」

という情報の共有と、

「親である私自身が、どうしたらいいか困ってるんですが
 こういう場合、家ではどのようにしたらよろしいでしょうか」

という相談に尽きると思っています。


ただ、ひとつだけ重視したいのは

「こちらが子どものことで本当に困って
 相談を持ちかけたときに
 誠意をもって対応してくれるかどうか

です。

 
これに関しては
相談者様からお返事いただいております。

「話し合っても分かり合えないかもしれない、
 という漠然とした不安。
 正にそうなのだと思います。
 息子の言動が明らかにおかしい、と感じている私に対し
 こどものいえの先生にしても幼稚園の先生にしても
『大した問題じゃないですよ〜』
 という感じだったことに温度差を感じてしまったというか。」


もう、これだけは同業者として
自分への戒めも含めて、はっきり言います。
(以下、かなり過激な意見になるかもしれないことを先にお断りしておきます)


保護者の方が不安な思いをしているときに
さらに不安な思いにさせてしまうのは
保育者のプロとして未熟
なのだと思います。


子どもの育ちに寄り添うということは、
子どもを育てている保護者の気持ちにも寄り添うということです。
そして一緒に、協力して、子どものために尽力するということです。


だから子どもの様子がおかしかったり
子どものことで親御さんが不安を感じていたら
そこにひとつひとつ注力して、
一緒に悩んで、一緒に考える。
この姿勢があるだけでも、
親御さんの心持ちはだいぶ違うと思うのです。


私が腹を立てているのはそこです。
どうも、真剣じゃないような感じを受けてしまうんですよね。
(もちろん、相談者様の文章からのみの情報なので、
 相談者様のお気持ち側に寄ってしまうことも分かるんですが)


たくさんの子どもたちを見てきた先生だからこそ
(特に進級時期の前後は、環境の変化もあいまって)
一時的に不安定になる子どものこともよく知っていると思います。

でも、その知識があればこそ
伝え方によって、親御さんに安心してもらうこともできるのになぁ~
その努力、怠ってないかい?
とどうしても思ってしまうのです。



で、園への不満はさておき
(最初、遠慮してた割には、だいぶダダ漏れちゃったな!w)


もし、相談のスタンスで話し合ってみても
どうも噛み合わない、
どうも真剣じゃない
と残念ながら感じてしまい
親御さんの不安感が拭えないようならば、

そしてお子さんの様子が変わらないのであれば、
(ここが大事)


最終手段としてですが、
私なら別の環境を探し始めます。


おそらく、園の方針や先生の接し方は
今までと大きく変わることは少ないからです。


それだったら、我が子に合う環境を他に探してみよう!
と切り替えてしまうのが、私の考え方です。


無責任に聞こえるかもしれませんが
私にとって無責任なのは
子どもに合わないと感じているのに
その環境にいることを強いることの方です。


世の中には、本当に様々な園があって
本当にいろんな考え方の先生がいて
それぞれ方針も環境も違う
(ほんとに、180°違うこともザラです)

ということを、
働く中で身をもって知っているからこそ
できる考え方なのかもしれませんし
私自身が転勤族の親に連れられて、
いろんな教育環境を体験できたこともあるかもしれません。


だから、園や先生のやり方にはケチはつけません。
そのかわり、なんか違うな
これ以上分かり合えないな
と思ったら、自分が動きます。


なんかどうしても、
日本特有なのかな、それは分かりませんが
1つのところに長くいるのがいい
休まず毎日行くのがえらい
という、あっぱれ忍耐!的な価値観に
なぜかとらわれがちなんですけど


人は、自分のいる環境を選べる自由があります。
そのかわり、選んだ結果を受け止める責任もありますが。


合わない環境からは一時的に避難してもいいし
ある程度努力してみて
それでもどうしても合わなかったら
環境そのものを変えてもいいのです。


ここしか居場所がない!
と自分で自分を追い込まなくていいのです。


いちばん優先されるべきは
「そこにいる自分(子ども)が幸せか」

ということだと思います。



とはいえ、転園というのは、
心がまえもありますし
現実には手続きもあり
そもそも簡単に転園できる状況ではないかもしれませんので


まずは、この春休み期間を利用して
お子さん自身の意見をゆっくり聞いてみてはいかがでしょうか。


特に、こどものいえに関しては
春休み中も通うということであればなおさら、

何を感じているのか、何が嫌なのか、
どうしたいのか/したくないのか
聞き出せるのではないかと思います。


4歳半という年齢は
大人の方が、目線を同じにして
ゆったり穏やかな、安心できる時間と空間を設ければ
自分の思っていることを、
少しずつでも、つたなくても
充分に表現できる時期だと思います。


時折、変なことを言うことはあっても
大人がその言葉に隠れた意味を感じ取り
「それってこういうことかな?」
とひとつずつ確認していけば

お子さんの本音が
少しずつ引き出されるのではないでしょうか。


「どうして、こどものいえに行きたくないんだろうねぇ
 一緒に考えてみようか」
「おしごとは、楽しい?」
「お友達がイヤ?先生がイヤ?」

など、何でもいいので
子どもが態度に表している負の感情表現を
なかったことにしないで
ちゃんと受け止めてあげる
だけで
まずはいいと思います。


その上で、子どもがどのように過ごしているか
見学も兼ねて
こどものいえの先生に相談してみてください。



何となくの勝手な予想ですが
こどものいえのことが解決したら
問題行動の大半は消えてなくなるかもしれない、
となぜか感じました。
(転園まで持ち出しといて、結局そこかい!って感じですねすみません)


以前、そういう子どもがいたのを思い出したからです。


その子は習い事のく○んがイヤだったのですが
それがなぜか、幼稚園としてのこどものいえの登園拒否という
「え、私たちに直接は関係ないのか!」
てところに現れました。
(あんなに悩んだのに…w)

しかもそれが現れるのは
お母さんとの別れ際だけ。

大騒ぎしてひと悶着あって(笑)
やっと室内に入ると
何事もなかったかのように楽しく過ごしていたのでした。
だから何がイヤだったのか不思議で不思議で…

でも今思うと
「やりたくない習い事を強要する(ように感じていた)
 お母さまへの反抗」
だったのかな~と。
(それはお母様ご本人ともお話しました)



モンテッソーリ教育の特徴のひとつに
「子どもが生まれ持っている『育つ力』を邪魔しない」
という考え方があります。


何かをしてあげる、用意してあげるという以前の
環境の中に、子どもの育ちを邪魔するものがあったら
それを取り除くという「引き算」の考え方です。


今、ご相談者様のお子さんには
この引き算の発想で
お子さん自身がイヤがるこどものいえをどうするか
を考える時期にあるのではないかな、と思います。

取り除くものがモンテッソーリの教室であるというのが
いちモンテッソーリ教師としては何とも残念なのですけど。苦笑


それで様子を見てみて、
それでも問題行動が止まらない、
幼稚園もいやがっている
となったら
そのときにまた、ご相談ください。


とっても長くなってしまい
なんとも読みずらいですが
何か一つでも、ご相談者様の助けになることがあればいいなと思います。

Q. 4歳半 急に不安定になって荒れています②

montessorilover.hatenadiary.jp

前回の続きです。


子どもが荒れだした
→環境が合わないというSOSと感じた
→取り急ぎ、今子どもがいる環境を見直してみる
→子どもを取り巻く環境にいる大人(先生)と話し合ってみる

という流れで、
前回は習い事としてのこどものいえについて書きました。
今回は幼稚園について。


幼稚園の先生に対してこちらができることは
こどものいえの先生のケースと、行動としては同じです。
「子どものことで困っていることを相談する」ことです。
(園生活を陰から見せてもらうお願いも含め)


と、サラッと書きましたが
習い事のモンテッソーリ教室の先生より
幼稚園の先生に相談するほうが、
親御さんにとってはハードルが高いかもしれないな
と感じています。


毎日顔を合わせるからこそ、
先生や子どもの友達、その親御さんたちとの関係がこじれたらどうしよう。
モンスターペアレントと受け取られたらどうしよう。
それによって、先生の子どもへの接し方が変わったらどうしよう。
など、様々な不安が浮かんでくるからです。


でもだからこそ、
毎日顔を合わせ、一緒に過ごす時間が家庭の次に長いからこそ
子どもにとっては、影響の大きい環境です。


園の先生と連携を取って、子どもの成長を見守り
時には協力し合ってサポートしていくことが
子どもにとっては何より大切なことです。


ただ、こどものいえの先生もそうですが
子どものことを相談したときの受け答えが
相談者様の中でモヤっとする感じだったのではないかと推測しています。
(私も読んで、う〜ん、そこ???となってしまったので)

その経緯があって、
話し合っても分かり合えないかもしれない
という漠然とした不安があり、
見ず知らずの私なんぞのブログに
相談として寄せて下さった部分は
少なからずあるような気がしているので、
もういちど相談するのも今さら…
と気が引けるかもしれません。

が、

これから幼稚園だけでなく、
小学校に行っても
こういうことは少なからずあることというのも
また予想されることです。


なので、小学校よりは風通しの良い幼稚園のうちに
子どものことをどのように先生に相談するか、
経験しておいた方が
今後、同じようなことがあったときに
乗り越えやすくなると思うのです。


そこで今回も
私だったらどうとらえて、
どこをどのように相談するか
その結果によってどう判断するか
という書き方で
あくまで1つの例として、提案させて頂きます。
(相変わらず前置き長くてすみません)



まず、子どもの困る言動をひとつずつ考察して、
何が引き金になって起きていることなのか
どのような原因・理由が考えられるか
を分析していきます。

その上で、
先生への相談のしかたも含めた
子どもへの対処方法を考えていこうと思います。



<子どもの言動 考察・分析&対処>

①-a 自宅にいるときは「ママ、ママ」と四六時中私を求め、常に抱っこや膝の上に座りたがるようになった
①-b 着替えやトイレを手伝って欲しがるようになった


この2つは、いわゆる「甘え」です。
甘えることで、その甘えを受け入れてもらうことで
もう一度、安心したいのだと思います。

何らかの理由で
自分の存在意義が揺らいでいて不安な状態だからです。


着替えやトイレなど、
もうすでに自分ひとりでできるようになっていることでも
一緒にやりたいのだと思います。
一緒に手伝ってもらうことで
もういちど安心感を得ようとしています。


なので、ここは
(このまま自立できなかったらどうしよう…)と躊躇せず
「だいじょうぶだよ、一緒にやろうね」
と甘えを受け入れて、サポートしてあげて下さい。

一度できるようになっていることは、
安心感が得られて、自然な発達の道筋に戻れたら
またひとりでやろうとするようになります。


甘えを良しとしない文化は、
いつの時代も、どこの場所でも
根強くあるように感じますが
自立するためにはまず甘えが必要です。


身体の機能の自立だけでなく、
精神的にも知性の面でも、自立するには
まず自分の居場所があることが必要不可欠です。


自分は自分のままでいいという絶対的な「安心感」の土台が強くないと、
その次の段階の「自立」はむずかしいのです。


なので、今は安心感を得るために甘えが必要な時期だと思って
子どもが求めてきたら、周りの大人ができる限り、
応えてあげてほしいなと思います。
スキンシップもまだまだ必要な時期です。


少なくとも
「それはもう自分でできるでしょ」
と突き放すのだけは
この時期はやめてあげて下さい。


現実的には
家事や食事の支度などをしなければならなくて
ずっと抱っこ/おひざの上 は無理だと思うので
その場合は、大人の作業に誘ってみるのも手です。

一緒に同じ作業をすることで
愛着関係の結び直しだけでなく
身の回りの自立にもつながります。

(ただしこの段階では、自立の方は強く求めすぎず
 あくまでも甘えを受け入れる手段のひとつとして
「一緒に活動する」ことを心がけてみて下さい)



②-a かんしゃくをよく起こすようになった
②-b 気に入らないことがあると「ママが叩いた」「ママが殺した」のような嘘をつく


かんしゃくを起こす発達上の理由として
言葉で気持ちを表現するのが難しい
ということがあります。


言葉には、
・状況や気持ちを説明/整理/分析する
・それを他の人に伝えてコミュニケーションをとる
という役割があります。


悩みやモヤモヤを人に話すだけで少しスッキリするのは、
話す中で、気持ちを整理したり、分析したりということを
無意識のうちにしているからです。

そして聞き手が共感してくれると
「私だけじゃない」「分かってもらえた」
という気持ちになって、安心します。


まだ語彙が豊富でない子どもにとって
状況を説明する/感情を言葉で表す
というのは、難しいことなのだと思います。
(時には大人でも難しいですね)


乱暴な言葉で嘘をつくというのも
今抱いている気持ちに対して
どの言葉を使うのが適切か分からない、
でもこの衝動的な感情だけは伝えたい、
だから取り急ぎ、知っている過激な言葉をひっぱってくる
ということなのではないかな、と思います。
(今の園でも、「○○ちゃん/○○先生なんか、川に沈めてやる」というなかなか過激な、それどこで覚えたんか~い というセリフが時折聞かれるので、気長にかつ真剣に対処しているところです)


なので、過激な言葉に対しては
反応しない方が得策です。

「そう言われたら悲しいな/
 あなたとお話したくなくなっちゃうな」
程度のことを伝えて
あとはスルーすることで、

「この言葉は本当に話したい人と話すには有効じゃない」
ことを子どもに伝えることができます。


その上で
適切な言葉で気持ちを伝える/
状況を説明できるようになる

には、
まずは聞き手が
「何でも話して大丈夫なんだよ」
「何でも聞くよ」
「あなたが話したいことをぜんぶ話し終わるまで待ってるよ、聞いてるよ」
「あなたの言ったことを信じるよ」
という姿勢を示す必要があります。


本当に安心できる環境でしか
人は本音を出せないからです。


そういう意味では
かんしゃくを起こすというのも
ある意味、安心して
感情を表に出している状態と言えます。

つまり、家庭は、このお子さんにとって
安心して感情表現できる場所だということです。


同じように、
園が子どもにとって安心できる場所かどうか
確認する意味でも
「家ではこうなんですが、園ではどうでしょうか」
と聞いてみるのは1つの手かもしれません。


そしてもう一歩ツッコんで

「(わが子に限らず)子どもがかんしゃくを起こした場合、
 先生たちはどのように対応しているか」

ということも聞いてみると思います。


同業者に嫌われそうな提案ですが(汗)
これを聞くことで、
先生の対応を確認できるとともに
「家でも同じように対応していきたいので
 教えてもらえますか」
という相談の形をとることができます。


ちなみに、家で子どもがかんしゃくを起こしたときに、

1,かんしゃくがおさまるのを待つ
(ここで声をかけても火に油&
 子どもが自分で怒りをおさめる体験が必要)

2,客観的かつ愛情を持って見守る
(大人はできるだけつられて感情的にならないように)

この2つを心がけるだけでも、
子どもが少し変わってくると思います。

さらに、気持ちに余裕があれば
適切な言葉を選んでゆっくり話し、
子どもの気持ちを代弁する(受け止める効果絶大)
→子どもの語彙を増やす
ことを少しずつ心がけてみて頂ければと思います。



長くなってなかなか書き終わらないので
いったんここで投稿して
次回に続きます。
(お待たせしない方がよさそうな案件なので)




取り急ぎ追記:
家でかんしゃくを起こす子どもが
園では起こさない
というパターンは多いです。

それは、
幼い子どもにもオンオフがあるからです。
特に4歳半すぎると、そういった社会での顔みたいなものが出てきます。
その分、家ではオフになって、感情をあらわにするというパターンも今まで多く見てきました。

なので、園ではかんしゃくを起こさない
=「園では安心できないんだ」
と結論づけてしまうのも極論過ぎるなと
自分の書いたものを読み直して感じたので、

あくまでも「家で困っているので助けてほしい」という相談事の1つとして、園の先生と話し合ってみて頂けるといいのかなと思いました。

(でもよく考えたら今春休みですね…その間に対策を一緒に考えましょう!)